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流星群  作者: 入間秋生
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旅行に行こう

「流星群」というタイトルの童話は二話目ですが、関係のないお話です。

オムニバス的に星たちの旅行風景を何話か投稿できるといいなぁ・・・と思いつつ・・・


冬の童話、私の話は「お題の擬人化」ばかりだなぁ・・・と気づいた3年目。

今日は雨。

旅行に行くには最適な夜だ。

まぁそうなるように調整しているのだから当たり前なんだけど。


人間が空を見上げないうちに、みんなで地球旅行に行くのだ。

雨と雲が私たちが降り立つのを隠してくれる。

そして私たちが降り立つと同時に雨はやむ。

もちろん、そうなるように調整してあるのだ。


私たちは広い野原へ流れ落ちると、思い思いの生き物の姿へと擬態した。

人間、犬、猫、カラス、スズメ

町中にいて不自然ではないカタチはそれぞれ予習済みだ。

何に擬態して過ごすか、それは私たちの旅行計画の第一歩だ。

どこにいつ流れ落ちるかは、決められている。

今回は冬の日本。


私は猫にした。

自由に歩き回れるし、かわいいし猫のフォルムが気に入ってしまったのだ。

しなやかな肢体、夜のように美しい毛並み。


自分で言うのもなんだけど完璧!

なかなかの美猫ちゃんに擬態できてるんじゃない?


「どこに行くの?」

「その姿いいね!」

「あなたもね!」

感想を言い合う話声があちこちでする。


やっと来れた旅行!

みんなウキウキしていてあたりまえ。

私も早く本物の猫ちゃんと話したい!


「ねぇ?どう?」

彼が私に声をかける。

お互い「猫にしよう」ということまでは決めていたけど、どんな猫にするかは秘密にしていたのだ。

「三毛猫にしたの!?」

私はびっくりして叫んだ。

「うん。変?」

彼が答える。

「変じゃないけど・・・三毛猫は9割メスだって書いてあったの、見落とした?」

猫の姿で肩をすくめるのは難しくて、私は首を傾げた。

「えっ?そんなこと書いてあった?どこに?」

「猫の項目の三毛猫のページ。一番最後の方に注意書きがあったよ。」

「でも9割ってことはゼロじゃないんだろ?」

のんきな奴め!

「希少だから人間に見つかったら、捕まるかもしれないって注意書きがあった。」


「・・・・・」


無言で見つめあう私たち。

「そ・・・」

「そ?」

「・・・それじゃあ・・・あんまり人のいないところに観光・・・」


「はぁ!?

行く場所決めたじゃん!人間いるとこだってたくさんあるじゃん!

人間に話しかけられたりしないけど、人間に近づけるから猫にしようって言ったじゃん!」


「もう!別行動!」

謝りながら追いかけてくるオスの三毛猫を確認しつつ、私はその場を走り去った。


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