動物とモンスターの分類
・モンスターと獣
モンスターと動物の区別は中々難しく、各作品や人によって大きく違う。
狼の姿をした動物と、狼の姿をしたモンスターは何が違うのか?
よってここでは筆者が各作品内で登場した区分け方を紹介しようと思う。
・魔石説
モンスターは体内にコアとなる魔石を持っている、という説。
多くの冒険活劇ファンタジーでは魔石と呼ばれるアイテムが存在する。
これは、生き物の魔力が生み出される器官とも魔力の凝縮体とも言われ、その定義は作品によって様々であるが、統一して「魔力が籠められている石」という扱いである。
これを体内に持っているため、モンスターは魔法を使ったり、通常より強力な攻撃を繰り出したり、特殊な攻撃が可能なのだ。ということらしい。
多くの作品ではこの分類が採用されている傾向がある。
・魔力説
モンスターはすべからく魔力を持っており、持っていないのは動物である、という説。
魔力を持っているためモンスターは魔法を使ったり(略
・脅威説
ただの強い動物、脅威は全てモンスターとして区分する説。
また、村人の手には負えない異常な強さを持つ存在だけをモンスターとする場合もある。
・動物不在説
そもそも世界には動物などおらず、人以外はモンスターしかいない世界である。よって区分けも何も無い。
・よくわからんのは全部モンスター説
我々の既知の範囲から逸脱した想像、妄想、創作の中に登場するオリジナルの存在は全てモンスターであり、それ以外は全て動物である。という説。
以上からわかるように、作品によってモンスターと動物の区分けは様々であることがわかるが、総じて言えるのは「人を襲う」という一点である。
筆者としては、まぁ、想像の産物は全てモンスターであり、現実的に存在する生き物は動物なんじゃないかなぁという感じである。つつがなく理解するなら、「うちではこいつモンスターだから!」「あいよぉ!」って感じである。気にしなくても問題ない(元も子もないが)。
生き物の生態系を考えると魔力を持たない生き物は魔力を持つ生き物に駆逐されそうな感じもするので、このへんは作者の世界観の作りこみ次第といったところか。
・モンスターの分類
モンスターには大きく分けていくつかのジャンルが存在する。
しかし以下に示す分類は大きく分けてみた場合、であって、詳細には複数の型を渡っているモンスターも少なくない。
なので人によって様々に分類されるため、これが絶対であるとは思わないように。
・不定形型
姿かたちが一定としておらず、固体によって大きく姿かたちを変えるもの。
また、決まった形を持たないモンスターのジャンル。
ある意味キメラ等の合成獣もこれに含まれそうだが、全身全てが不定形であることが条件である。
スライム、シャドウ、マッドマン等。
・亜人型
知性を持ち、言葉を喋ったりコミュニティや文化を形成するタイプのモンスター。
二足歩行、人と似た体のパーツを持つ等のいわゆる「人っぽさ」がある場合ここに分類される。
よって明確な区分ではなく、場合によってはただのモンスター扱いされることも。
ゴブリン、アラクネ、ラミア、サハギン等。
・獣型
動物に似た見た目のモンスターはここに分類される。
ドラゴンやキメラ等、複数の動物の特徴を持つ場合も同様に分類される。
ペガサス、ベヒーモス、フォレストウルフ等。
・虫型
昆虫や虫等、明らかに動物と違う見た目を持つ。
総じて硬い殻や高い繁殖力、寿命の短いという特徴を持つが、見た目は大体でかくなった既知の虫である。
土蜘蛛、常元虫、ジャイアントアント等。
・水棲型
水中に生息する魔物は全てこのジャンルに区分される。
また、水陸両方で活動できるタイプはこれに区分されない。
シーサーペント、ケルピー、クラーケン等。
・植物型
光合成、寄生、植生など、口からの食事以外の方法で栄養を摂取できる見た目が植物っぽいモンスター。
多くは「種」か「胞子」で繁殖する。
トレント、マタンゴ、人食い草等。
・アンデッド型
その見た目から死後を連想させられる姿をしたモンスター。
また、その由来が死に関連している場合もここに分類される。
ゾンビ、リッチ、ゴースト等。
・物質型
生き物としての形を成しておらず、何かの道具や物の姿をしているモンスター。
呪いや魔法的な要因で作成された場合や、見た目がそうとしか見えない場合もここに分類される。
多くの場合は全身が無機物で出来ている。
リビングアーマー、ミミック、ゴーレム。
・その他
上記のどれにも属さないなんとも言えない存在たち。
あるいは現象だったりする。
フレ○ィ、エイ○アン、バク、鵺等。
大きく分類すると上記様な分類になると思われる。
もちろん、他にも悪魔、妖精、精霊、天使、妖怪といった区分けも出来るし、各属性別に分ける分類法ももちろんあるだろう。
しかしそれを細かくやり続けて図鑑を作るのはとてもじゃないが私一人では手に負えない。よって、この程度の大雑把な分け方で勘弁していただきたい。
・・・不定形類異食目鉱石科単一鉱石亜科スライム属メタルスライム変種ゴールドスライム、なんて、いったいなんなのかよくわからないだろう?ゴリラが実はゴリラゴリラだと言われてもゴリラでじゃダメなのかなんて意味のある話では無い。そういうことである。