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七転びじゃ結構な怪我のはず

感想、ブックマークありがとうございます!

「10分だけ耐えて!幻影が消えるから!」


幻影の人狼は僕に襲いかかる。もうこのパターンには慣れた。


「えい!」


手をかざして、世界を減速させる。


「よし…」


”coW.kl.this enemy”

どれだけの労力を使うかはよく分からないが、キルコマンドを使う事にした。

キルコマンドは非常に危険だ。ゲームの場合、プログラムがクラッシュする可能性もあるため控えていたが、これを機に試す事にした。が…

‘No.target’

書き込んだプログラムが抹消され、このメッセージだけが表示された。


標的が察知出来ない?まさか、あいつが幻影だから…


「く…」


世界が動き出す。当然、幻影の人狼もだ。


『ガッ…』


ファコラさんが僕を突き飛ばし、人狼の攻撃を間一髪で避けた。

人狼の攻撃はファコラさんに直撃するけど、傷も跡も付かずにすり抜けた。


「え?」

「こいつに干渉されるのは標的の君だけ!だから逃げて!」


つまり、幻影の標的ガ確定した時点には無かったキーボードも…どうしよう…


『………』


人狼は幻影のため一切の音をたてない。それが余計に不気味だった。


…待てよ、キーボードガ幻影に干渉出来ないなら…


僕は再び手を伸ばし、僕の時間の入る。あいつがダメなら…

”coW.10min.job change.me.fighter.LV90.

僕の体が一瞬だけ光り、世界が動き出す。10分間の職業変更だ。


「はあ!」

『ドガ!』


人狼の胸ぐらに思いっきり拳が入る。幻影とは思えない手応えだ。


『………』


ゲーム内の人狼の推奨レベルと同じ、僕はレベル90のファイターになった。


「神討滅却!」


僕はそう叫ぶと、黒っぽいオーラが僕を包み込む。

人狼の爪が当たる瞬間に、僕は人狼の真上に瞬間的に移動する。


「メテオカウンター!」


豪炎と閃光が辺りを照らし、隕石の様なエネルギーの塊が、人狼を元の煙に還した。

幻影発生から、だいたい3分間での出来事だった。


『ドサリ…』


メテオカウンターで出来た地面の窪みに落っこちて、例の如く凄まじい疲労感に襲われた。


「は…?」

「ごめんなさい…訓練所にクレーター…作っちゃった…」


辺りが沈黙に包まれる…みんな怒ってるかな…素直にアサシンとかにして回避に徹した方が良かったかも…


「はああああ!?」

「うう…」


ワラワラと沢山冒険者が集まってくる。


「お前…あ…なんじゃこりゃ!?」

「ごご…ごめんなさい!」

「お前一体レベル幾つだ!」

「た…多分今は90…」

「何だと!?お前一体何歳だよ!」

「えっと…13歳…」


攻めは攻めでも質問責めにあう羽目になった。


「ううううう…」

「おう、どした?」


人集りを割って現れたのは…


「ギロマひゃん!」

「だからどうしたんだって。ちっ…おめえら、ガキ泣かせて良いのは宿題とブロッコリーだけだぞ?」


あれ…僕、いつのまにか泣いてたんだ。


「しかしまあルー。これまた派手にやったな。まあ…」


ギロマさんが軽く手を持ち上げる様な動作をすると、作りたてのクレーターがみるみる元の地面に戻っていった。地盤の軋む音が聞こえる。


「んーと、こんな事出来る技は限られてるぞ。コメットレインか、ミョルニールか、でなきゃ…」

「メテオカウンター…」


さっきとはうって変わってか細い声で呟いた。


「ほう、お前、レベル89のファイターか?」

「レベル90…でした。さっきまで。」


ギロマさんは少し考え込む。


「よし、この調子じゃ腹も減ったろう。晩飯だ。地面の修理代もつけとくからな。」

「えぇぇ…」



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