表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正人と克洋  作者: よしき
1/1

もうひとつの出会い

蒸し暑い夜。ここ数年観測史上初という言葉を天気予報でよく聞くようになった。高温注意報が出たその夜に正人は新宿二丁目に出かけていた。正人が向かっているのはドラゴンサタンというゲイバーだ。そこで友達の洋平が既に飲んでいた。ドアを開けるとカランと音がして、ママがチラッと見た。

「いらっしゃませー」ちょっとぽっちゃりしてヒゲを生やしたママが言った。

「あ、正ちゃん来た来た。こっちこっち!」洋平はまだ誰もいないのに自分の席の隣に手招きした。

「こっちこっちって分かるよお客さん他にいないじゃん」正人は笑いながら言った。

「待ってたのよーちょっと聞いてよーー」洋平はこういうところではお姉さん丸出しだ。しかし当人はそう思っていない。

「私ねえ・・恋しちゃったのよ。もうーーー」洋平は言った。

「へえ。そうなんだ。相手はどんな人なの?」と正人。

「同じ教会の人なんだけどね。すんごいかっこいいの」と洋平。

「ん?ちょっと待ってよ。ノンケなんじゃ・・」と正人。

「んーー多分そう!」洋平は嬉しそうだ。

「あのさー片思いで不毛じゃん。それでそんなに浮かれてるの?んで、相手はようちゃんがゲイって知ってるの?って知らないよね?」怪訝な顔で正人は言った。

「知らないわよ。それはまだ。でも告っちゃおうかなあ・・・」正人は告白しようとしているのに驚いた。以前正人もノンケに告白して痛い目にあったのだ。そのことを話したはずなんだけど。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ