神子2≒45
緑の神地の屋敷にて
一「犬、大丈夫かな〜?」
酒呑「支援は回ってるはずだ」
もも「よかったですね」
すさび「支援があるなら大丈夫じゃねえか?」
一「そうかなー…なんか寂しいなー…」
酒呑「ほら…おいで」
と一を手招きし膝に乗せる
一「…………角」
酒呑「仕方がないなあ…」
と角を出す
もも「もう、この光景も見慣れましたね…………あと9回ですからね!!!」
すさび「見慣れてねえじゃねえか…!」
一「角〜角〜」
と角をベタベタ触る
もも「いいですよねー、てんちゃんには角があってー」
とわかりやすく嫉妬
酒呑「角触られてる時の気持ち………お前に分かるか?」
一「痛いの?」
もも「分かりませんよ、そんなの」
酒呑「軽くだが、悶えてるんだぞ」
パッと一の手が止まる
一「ならやーめた……」
酒呑「………言わなきゃ良かったなあ」
もも「私には触られる所なんてありませんよ…」
一「あるぞー」
とももの膝に乗りももの髪の毛をいじる
もも「はっ!私にもありました!」
酒呑「良かったなあ、あと9回だぞ」
もも「はぁぁぁ……!!やってしまった!」
すさび「主様に1本取られたな」
一「にひー!髪ー髪ー、でも物足りないなー…」
「なら俺の耳はどうだ?」
一「犬ー!!」
とバッと犬の耳を触りに行くが届かない
シラヌイ「ほら、これで届くだろう」
と跪く
一「わーい!」
とシラヌイの耳をグシャ、グシャ触る
シラヌイ「わ…ちょ…うう…」
酒呑「シラヌイ、国はどうした」
シラヌイ「俺より向いている奴がいたんでな、そいつに譲った……う…」
もも「譲ったんですか?!王の座を?!」
シラヌイ「ああ、そうだ……く……」
一「優しいな!」
とまだ触る
シラヌイ「優しいとかそういうのじゃない…俺が向いてなかっただけだ………まだ触るか」
一「うん、……寂しかったー」
シラヌイ「そうか」
一「おかえり、犬!」
シラヌイ「犬と呼ぶな!」
酒呑「なーんか、嫁が取られた感じがするなあ?」
もも「そうですね…かなり」
すさび「旦那共の不満が…」
一「じゃあてーんちゃんも耐えてよ?角」
酒呑「頑張る…」
シラヌイ「その…たまに…遊びに来てもいいか?」
一「いいよー、どんどん来てー」
シラヌイ「ありがとう、ではそろそろ帰るかな」
一「そうかじゃあ、またな」
とシラヌイは帰っていった
すさび「元気そうでよかったじゃねえか」
一「うん……………犬飼おうかな………」
もも「主様?!」
酒呑「俺たちがいるだろう」
一「角〜髪〜、あともう1つ欲しい!」
すさび「主様………学校は?」
一「あ…忘れてた」
もも「お付きいたしましょう」
と学校へ向かう
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