神子2≒43
ある日
緑の神地の屋敷にて
人の形をして頭に狼の耳をつけた銀髪のふざけた野郎が来た
一「なんの御用でしょう、ふざけた野郎、いや失礼、犬、いや犬に失礼か」
「ふざけた野郎?!して犬!?」
酒呑「違う、こいつは人狼だ」
もも「人狼とは獣人の仲間です、人の身体も持ち獣の身体も持つという伝説上の生き物………のはずですが?」
すさび「鬼もそうじゃねえか?」
一「鬼は絵巻に描かれてるし…違うだろ……」
もも「でも最初に主様が敬語を使われたのは驚きかつ嬉しいです!」
一「たまには使うよーだって怖そうだもの相手ー、貧弱鬼よりー」
酒呑「誰が貧弱鬼だ!?」
「おい…その…話進めていいか」
一「嫌だなー、勝手に人の領地入ってきてー!」
「ここお前らの領地だったのか…てっきり人ノ国の領地かとな」
一「ここ神地だぞ??」
「承知の上だ」
一「…………神地って入っていいの?人ノ国では」
もも「法律ではここ、緑の神地と炎の神地以外の周りの神地なら入っていいらしいです」
一「おい、この犬、法律破ってんぞ」
「そういうお前達こそ人ノ国の者だろう、破ってるではないか!」
一「いいや、俺達は緑の神地のもんだ!」
「ぐう…まあ…良い、お前達に頼みがあってきた」
一「頼み?」
酒呑「こっちは良くないんだが」
一「………まあ、聞こうぜ、てーんちゃん」
もも「で、頼みとは」
シラヌイ「私はシラヌイ」
一「ほら、やっぱ、反対から読むと犬や」
シラヌイ「犬に固着するな…お前…して、頼みとは人狼の繁栄だ」
一「…鬼に言えよそれ」
酒呑「そうだ、父上の鬼心に言えば良かろう」
シラヌイ「それが取り合ってもらえないのだ」
酒呑「ほう…何故だろうな………(嘘だな)」
一「鬼心ちゃんパパ優しいのになんでだろう、なんか怒りでも買った?(泳がせとくか)」
シラヌイ「………父上?!鬼心ちゃんパパ!?お前達鬼か!?なんと…まあ…(ヤバイ、ヤバイ奴らに依頼をしてしまったかもしれん…)」
※酒呑童子はいつも人間の姿をしている
一「んーで!その繁栄の仕方って?」
シラヌイ「え…それを聞くのか、お前」
一「え…なんで?」
もも「主様、少し口を閉じましょう!」
と手で口を塞がれる一
すさび「そうだ、閉じとけ、俺が話す、で、繁栄とか言ってたが数が少ないのか?」
シラヌイ「ああ、そうだ、だから小さい国でな戦いも好まない、そうだ、来てみないか?」
一「!」
とコクコクと頷く
シラヌイ「なら決まりだ」
すさび、もも「主様…」
酒呑「俺も行こう」
と小さな人狼の国に行く事になった
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