神子(4)裏
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一「だが神契ができたってことはももには神の血がは入ってるって事だよな」
もも「そうですね…一体誰の…」
ヒスイ「心当たりがある」
すさび「お、あんのか」
ヒスイ「ああ、三貴子の一柱ツクヨミではないかとふんでいる」
きりく「ツクヨミか…夜の…神と言われた」
あず「理由は?」
ヒスイ「お前らが人ノ国と呼んでいる所は夜の国とも呼ばれている」
一「ああ、知ってる、旅の途中で聞いた…気がする」
もも「全く…先生も三貴子の一柱の血を私に入れるとは…」
一「つまりお前は神にもなれると」
もも「それ…本気で言ってます?」
一「神の血引いてりゃ神にもなれるだろ!」
すさび「無茶振りだ…」
きりく「夫婦の中だ、無茶振りもあるだろう」
あず「そうだよね、あるある」
一「よし、俺は子供探してくるか」
もも「私もついていきたく」
一「もちろん!お前はこなきゃ駄目だろ」
すさび「俺達は…」
一「大勢で行くとあれだ2人でも良いか?」
すさび「わかった」
きりく「いいぞ」
あず「いいよでも子供見たかったな」
一「悪いな、じゃあ、いくか…中(人ノ国)に………」
人ノ国に着くと早速孤児院を探す
孤児院は案外広くポツンとしてるが子ども達が沢山いるようだ
一「こーどーもーたくさんだなー」
もも「そ、そうですね…」
一「どうした?子供苦手か?」
もも「いえ、そういう訳ではないのですが、何か…を感じて…」
「…ここに何か御用ですか?」
と黒髪の青年が出迎える
一「え、あ、えっとな…」
「子供…孤児ですか?」
一「まあ、そうなんだけどさ…なあ!もも!」
「そちら方は保護者で?」
もも「いえ夫です」
と笑顔で
「……は?」
呆然
一「あー…えっと…あー…」
頭を抱え
「なあなあ、姉ちゃんあそぼうぜー!」
とよってくる男の子
一「え、あ、いいぞ、遊ぶか」
と遊びに行く
もも「いや失礼、形だけでも夫婦な者で」
「は、はあ…」
引き気味
「月先生どうしたの?困ってるの?」
とよってくる女の子
月「ああ、大丈夫だよ」
もも「ほう、月さんというのですか」
「ええ、そうですが」
もも「ここには女の子もいる、見た限りじゃあ女の子の方の方が多いようだ」
月「……それがなにか」
もも「ここの人口は2割が女性ですほぼの1割はここにいるようですね」
月「……なにが言いたいんですか」
もも「1割ともなると売られることがほとんどだと聞きます、なのに何故1割もここにいるのでしょう?あなたが買ったんですか?」
月「…人身売買は国は認めてませんよ」
もも「あなたなら知ってるはずですこの国の裏を」
月「……」
もも「ここの国の神であり、三貴子の一柱のあなたなら!」
月「……流石にわかりますか、同じ血を引く者ですものね」
一「うわあ!やめろ髪引っ張るな!せっかく大事な話ししてるももの髪を引っ張るなー!」
と子供がももの髪を引っ張ろうとしていた
もも「引っ張ってもいいですが、優しくしてくださいねお嬢さん」
とニコリと笑い
「うん!てか先生!この人やり手だよかなりの!先生にも負けないくらいの!」
月「はあ…やり手ねえ…?」
もも「で、話を戻しますか、私達がここに来た理由は私達の子供のことでです」
月「あなた…達の?」
一「あーそうそう!今年でちょうど二十歳になる子供はいるか?」
月「二十歳…、!いません!」
「ええー!いるだろ…!先せ」
月先生に口を手で塞がれる
月「帰りなさい!!娘(子)を捨てた親に教える権利はありません!」
もも「子を捨てた…ね…ご最もですが今のその子の状況を知りたいのです、どうか」
「言ってあげればいいじゃんー」
月「今更知りたいなどと…罰を受けなさい!」
一「………なあツクヨミその子売られてたのか?買われそうになってたのか?」
半泣きしながら
月「!私はツクヨミではない!月だ!」
一「ヒスイめ売りやがったのか…!?」
月「ヒスイ?あの緑の一柱ヒスイですか?」
一「ああ、そうだ緑の神地の神ヒスイだ、返したとか言いながら売ってたのか?」
怒りつつ
もも「怒りをお鎮めください主様、神気が大変な事になっております」
一「悪い…売られてたと思うと…」
月「返してから女だと分かり人に売られたのでしょう…」
一「ツクヨミ!じゃないな、すまん月、心当たりがあるらしいから言っておくな、ありがとうその子を育ててくれて」
月「いえ、こちらこそこの孤児院のきっかけはその子ですから」
もも「でお名前は?」
月「……私の名をあげ、関連を無くすため“黄泉”と」
一「黄泉?!あの府斬の黄泉か!」
月「ご存知で?」
一「今日会って来た…」
月「なんと…」
「黄泉姉ちゃん可愛かったろ?!」
一「うん!可愛かった!」
もも「そうですか、よかったです」
「黄泉お姉ちゃんすごいんだよ!血を飲ませて相手を回復するの!」
一「へえーやっぱり俺と同じ回復系かー」
月「黄泉は捨てられた訳じゃ無かったんですね…」
一「ごめん、捨てたわけじゃないんだ許してくれ……ヒスイを」
月「今度ヒスイにはあなたを通してきつく言っておかねばなりませんね」
一「ははは!ほんとにな!」
もも「自分の子供を育てた感覚はどうでした?」
月「それはもう可愛かったですよ、今も可愛いですが、もちろんここの皆も」
「わーい」
「やったー」
一「でも皮肉だな…親子で争うなんて…」
もも「そうですね…ですがそれは政府が課したものです」
月「争う…そうですか…あなた達があの化物なのですね…」
一「だからさー、人を化物呼ばわりするなよー、神子だって見かたを変えれば化物だぞ」
もも「まあ、そう言わずに…」
一「ま、帰るかここに府斬呼ばれる前に」
もも「そうですね、帰りましょう」
一「じゃあねー、皆ー、月ちゃんー」
と帰る
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