神子2≒26
翌日 放課後 (ももは目くらましの術を使っている)
一「先生ー、縁先輩は何年何組ですかー?」
きりく「縁は2年2組だ」
一「あざまーす、じゃあ行ってきまーす」
「一!先生と仲いいよね?これ渡してくれない?」
と耳打ちされラブレターを渡される
一「え、あいつにあげんの?マジ?」
「いいから早く!」
と押される一
押されきって廊下に出る
一「きり…先生ー!ちょい待ってー」
きりく「何だ」
一「そのねー、君もね、恋の1つや2つあると思うんだけも、そこでこれを受け取ってはくれんかね?」
とさっき渡されたラブレターをきりくに渡す
きりく「残念だが、恋は1つしかしてないものでな」
と渡されたものを返し、1つの恋はお前だと訴えるかのような目をし
一「ワー、ソノ1ツハダレナンデショウネー」
と言い教室に逃げる
「どうだった?」
一「駄目だ…あいつは手強い!!!」
「くぅ〜そんなとこもいいよ、先生…!」
一「そうかい!ラブラブやってろ!」
もも「ふふ、きりくは人気ですねー」
一「……教師と生徒の恋愛ねえー…」
「いいでしょ!!!」
一「いいよ!!!もっとやれ!!!」
「誰なんだろうなー、先生のたった1つの恋」
一「………サアダレデショウネー」
もも「ふふ、面白くなってきましたね、さて、そろそろ縁を探しましょう」
一「ん…じゃあねー」
「ばーい」
と一は2年2組に行く
(ちなみに一は1年2組だ)
一「すいませーん、ここに縁とか言う奴いませんかー?」
「縁か?縁ならアンリって奴と屋上でなんか話してたぞ」
一「へえ…そうですか、わかりました、行ってみますー」
と屋上へ向かう
屋上
アンリ「ねえ、縁君、明日の放課後ここ(屋上)でまた夜に会えないかな?」
縁「え、あ、えっと…あ、会えるよ!」
と頬を染め
アンリ「ほんと?!ありがとー!じゃあまた明日ねー!」
と帰る
一「あっぶねえ!目くらましの術してなかったらヤバかった」
とどうやら一も目くらましの術を使っていたようだ
もも「そうですね、危なかったです、無事で何より」
一は目くらましの術を解き縁に話しかける
一「縁ー帰ろうぞー」
縁「……師匠!うん、帰ろっか」
とまだ頬を染めている
一「どうしたー?縁赤くなってるぞー?」
縁「え、あ、いやこれは…」
と余計に赤くなる
もも「恋愛もいいですか…あの方は…」
一「なんだよー、教えろよー」
縁「え……とね…明日気になってる女の子から呼び出されちゃって…」
一「ほうほう、良かったな!」
と肩を叩き
縁「……うん…」
とまた頬を染め
一「…………明日か…」
縁「どうしたの?」
一「いやなに、明日で最後だなーと思ってな、師弟関係も」
縁「あ…そっか、明日で6日だもんね…」
と悲しい顔になる
一「ふふふ、そう悲しい顔をするな、またどこか出会えるさ…………学校とか!」
縁「そうだ、学校!なら安心!また会えるね!」
一「うん、会える会える……といいな…」
と後半は小声で
縁「師匠?」
一「いや、何でもない、さ!帰るぞ」
縁「うん!」
と児童養護施設に帰り1日が過ぎる
『縁の寿命まであと1日』
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