神子2≒25
翌日 昼
警察本部
一「なんだよ、急に呼び出して」
アイ「吸血鬼が現れたのよ」
もも「なんと…」
と目くらましの術を使っているようだ
一「まじかよー…で、どんな」
アイ「黄色の髪をした女の吸血鬼よ」
一「それ、アンリじゃない?」
アイ「そう…その子がアンリなのね…でも上のクラスのアンリは黒髪よ」
一「吸血鬼になると髪色とか目の色が変わるんだよ」
「へえ、そりゃあ、便利便利」
アイ「トライ!って事はリゼとマコトもいるのね」
トライ「いるぜ」
リゼ「こんにゃーす!リゼだよー」
マコト「マコトだ、新人…よろしく」
アイ「紹介するわ、あれがこの間言っていたトライ、リゼ、マコト、彼らも能力持ちよ」
もも「たくさん能力者がいますね」
一「いっぱいいるなー…」
トライ「俺、時を戻す能力…『再生』だ」
リゼ「うちはねー、時を進める能力『進行』」
マコト「俺は…時を止める…能力…『停止』」
一「へえー時を?すっげー」
アイ「そういえば幽霊の姿が見えないわね」
もも「いるんですけどね」
一「いるんだけどなー」
アイ「私も修行不足ね…」
トライ「へこむことはないさあ、俺達だって見えてない、なあ?」
リゼ「なんっにも見えないよー」
マコト「ああ……見えない」
一「そうだそうだ、気を落とすな、それより今は吸血鬼の事だ」
アイ「ああ、そうだったわね、赤目だったから、多分そうなんじゃないかと思ったのよ」
一「ああ、確かに吸血鬼は赤目だ」
トライ「赤目か…見つけやすいじゃーないかあ」
リゼ「そうだねー、この国に赤目は少ないしー」
マコト「きっと…すぐ見つかる」
アイ「そうね、問題は吸血されてるかどうかよ、防犯カメラに映ってたから」
と写真を見せ
一「おいおい、吸血鬼はカメラには映らないぞ?」
アイ「ええ、その通り、でも見て、透けてる」
トライ「てーことは元人間か…」
リゼ「人との混血もあり得るんじゃないー?」
マコト「…だな」
一「よくわかったなアンリは人と吸血鬼の混血だ」
アイ「そう…人の姿も持つ吸血鬼…」
一「厄介だろ?」
トライ「ああ、厄介厄介」
リゼ「やっかーい!」
マコト「…厄介」
もも「なんで復唱をしてるんでしょう、この人達」
一「さあ?それよりもお前ら身体能力はどのくらいある?」
アイ「皆、高い方だとは思うけれど」
一「そう…か、でも吸血鬼には銀の弾と銀の剣だぞ!あと杭!」
アイ「そうね、それが対策方法…銀…ね…」
一「あとは、お前らも神子なら神気使えるようにしとけよー、後々使うかもしれないからなー」
アイ「神気…力量が何の役に立つと言うの」
一「神気も進化してきてるんだよ、神気で剣を作ったり…ね?」
トライ「神気で剣だと?!そりゃあ便利になったなあ、神気」
リゼ「すっごーい、そんな事もできるんだー!」
マコト「……いい事を聞いたな」
一「じゃ、俺、明日から学校だから!」
アイ「それを言っちゃ私もよ!」
一「はは!そうでしたー」
もも「では帰りましょうか」
と会話は終わり1日がまた過ぎる
『縁の寿命まであと2日』
お読み頂きありがとうございました
さと〜がえり〜




