神子2≒9
一「お!すさび!お前は賛成してくれるか!」
もも「すさび、おかえりなさい、どうでした?人ノ国は?」
すさび「警察が取り締まってるからいいが、反社会的勢力が少し大きくなってきてるな、クーデターの影響かもな」
酒呑「そうか…やはり」
一「なら俺がその反社会的勢力?とやらとクーデター一派を潰すよ」
もも「主様一人ではとても…」
すさび「警察に協力を仰いだらどうだ?」
一「けいさつってなんだ」
すさび「府斬みたいなもんだ」
一「へえ、警察ねえ…」
酒呑「うむ、協力はもう仰いでるはずだが…」
もも「主様は死にたがりですか?」
一「生き返るっての!」
酒呑「確かに…一の力は必要になってくるだろう」
一「てんちゃん!」
もも「ですが!」
酒呑「お前も分かってるだろ?もも、吸血鬼には吸血鬼しか対抗できない」
もも「………分かってはいます、ですが主様では無い…吸血鬼はいないんですか?…」
ヒスイ「いるが死んだ」
一「ヒスイ!アリアケなら生き返ったぞ?」
ヒスイ「そうか、ならいる」
もも「ならアリアケ王に任せれば…!」
一「お父さんだけじゃ、背負いきれないよ、ももみたいな優秀な補佐がいなきゃな!」
もも「………わかりました、良いでしょう…ですが無茶はいけません…」
一「うん!無茶しない!よしなら早速行ってこようかな、と…そういえばきりくとあずは?」
すさび「きりくは仕事、あずは自分の会社にいるんじゃないか?」
一「かいしゃ?」
もも「働く場所です」
一「へえ!自分で働く場所作ったのか!すごいな」
すさび「凄いぞ、あずの服は…な…」
一「ああ、あずの服は凄い、きりくも仕事かー…きっと料理作ってるんだろうなー、さて、行くか」
すさび「俺も行こう」
一「え、さっき行ってきたのに?」
すさび「なあに、主様の為だ」
と言い、手に何かを貯めそれを飲む
一「今何した?」
すさび「目くらましの術だ」
一「目くらまし?」
すさび「ああ、神気を貯めそれを飲むんだ、それで出来る術が目くらましの術になる」
一「へえ」
もも「目に貯めれば普段見えないものも見えますよ」
一「普段見えないもの?」
もも「例えば妖怪とか幽霊とか」
一「妖怪とかは見えてるよな?」
もも「それは自然に主様が神気を目に貯めてるからです」
一「手に貯めれば?」
もも「力が強くなります」
一「足に貯めたら?」
すさび「足が早くなったり飛行力が伸びたり」
一「神気も成長したなーじゃあ行くかーって離してくれ、もも」
もも「やはり、少しこのままで」
数分後
もも「もう大丈夫です、ありがとうございました」
と一を離し
一「じゃあ行ってくるなー!」
〈一とすさびは人ノ国に行く〉
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