神子(4)神契編
〈さあ、石の神地に着いた一〉
そこも少し神社のようなところであり、岩肌が見えるところであり、と不安定な足場が続きます
一「少し道が不安定だな」
「なあ、あいつ人間か?」
「さあ?人間じゃ無いんじゃない?」
「そうだよな、神の怒りに触れるかもしれないのに」
「そうだよ、神の怒りに触れたら恐ろしいことになるんだよ」
一「お前らどっちがどっちだ」
ネサク「俺がネサクで」
イワサク「僕がイワサク」
一「双子?」
と神社の階段を上がりつつ
ネサク「みたいなもん」
イワサク「そうだね」
一「神の怒りってそんな恐ろしいのか?」
ネサク「ああ、恐ろしいぞ」
イワサク「僕らの場合空から石が降ってくる」
一「でもそれをしないって事は怒りに触れてないんだな」
と神社の頂上に着き
〈そこには黒髪と白髪の少年二人の神がいた〉
ネサク「俺が黒髪」
イワサク「僕が白髪」
一「そうかい、神契してくれないか?」
ネサク「いいぜ」
イワサク「いいよ」
と一は腕を噛まれ契りを交わす
新たな神が誕生した
セン「おいら、セン、よろしくな」
と灰色の髪の少年セン
一「セン、よろしくな…二人を頼んだぞ、そしてお前らも家族だ、さて次はどこに行こうか…」
セン「おうよ」
ネサク「ミクマリ姉ちゃんとこは?」
イワサク「そうだね、そこがいい」
一「ミクマリ?」
イワサク「そう、アメノミクマリ」
一「強そー…じゃあそこ行くわー」
ネサク「こっから8時の方向だ」
一「8時か…まさか一周するのか?」
と8時の方向に向かう
〈センも見守り役に徹する〉
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