神子(9)過去編
数分後
スサノオ「なかなかじゃないか」
一「サンキュー、いやー先生との戦闘訓練が役に立つとは…」
スサノオ「先生?」
一「先生、時代の先端を行く人だよ」
スサノオ「ほう、面白そうなやつだな」
一「今度地上に出たら会ってみるといいさ」
スサノオ「出来たらな、そうだお前息を吹き返したらヒノカグツチノカミとかに会って神契でもしてこい」
一「ヒノカグツチノカミ…たしかイザナギに首を切られたって言う…」
スサノオ「いや、首は切られてない、腕を少し切って別の神を生ませられたんだ」
一「古事記とは少し違うな!」
スサノオ「伝わってる話とは少し違うようだな」
一「わかった、もし息を吹き返したらそいつに会ってみるよ」
スサノオ「ああ、俺の代わりに頼んだ」
一「で神契ってなんだ」
スサノオ「神契ってのは神と契約する事で命と引き換えにその神から力を貸して貰える」
一「へー、なんか凄そうだな」
スサノオ「まあ、凄いちゃあ凄いな」
一「命と引き換えにねえ…」
スサノオ「別にお前を殺そうとしてるわけじゃないぞ」
一「お前、お前って俺は一って言うんだ、息を吹き返してくれればいいんだけどなあ…」
スサノオ「そうか一か、息を吹き返してくれるといいなー…そうそう神契は輪廻の契り、死んでも継続される契りだ」
一「へー、輪廻のねえ、やっぱ凄いわ」
スサノオ「神契は凄い、何せ契りの証に神が生まれるからな」
一「うわー何それ凄」
と神契の話などをし
そして戦いの基本を学びその応用も教えてもらった一
〈底の国に来てから1年が経ち〉
スサノオ「もうそろそろお前が来て1年か」
一「よくわかるな、俺日付なんてここ書いてないから分からないぞ」
スサノオ「まあ、ここには元々俺しかいなかったからな、自然に日付が分かるようになった」
一「さすが神様、何でもわかるんだな」
スサノオ「まあな」
一「まじで…何でもわかるのか……」
スサノオ「いや、言葉のあやだ」
一「そうかい、そういえば俺の身体が透けてきて光ってる件については何か知らない?」
スサノオ「さあ、わからん、だがもしかしたら息を吹き返したのかもしれないな」
一「まじで?!やった!でも師匠と離れるのかー少し寂しいな」
スサノオ「俺もまた一人になるのは少し寂しいな」
一「じゃあまた来るか?」
スサノオ「もう来るな!!死ぬなよ!」
一「はーい…」
スサノオ「もう身体が消えるな…元気でな一」
一「おう!師匠ーもなー!」
と一の身体が光り、消えていきました
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