神子(5)過去編
神地に着きました
一「着いた…」
もも「やりましたね、主様」
すさび「やったな、主様」
きりく「よかったな、主様」
あず「やったね!主様!」
一「みんな主様って…まあ、いいか、さて、かえーろ」
緑の神地の中を歩きます
と木々がざわめき始めます
すると何処かの木からヒスイが出てきます
ヒスイ「心配したぞ!どこに行って…って誰だそいつらは」
一「ヒスイー!久しぶりー!!この人達私の家族!」
ヒスイ「がぞ、家族!?」
もも「はい、主様に仕える者共です」
ヒスイ「何があったんだ…」
一「えっとねあ、私名前決まったんだ!一って言うの!」
ヒスイ「誰が名前をつけ…………何があったんだ!!」
事情を説明する
ヒスイ「そんな事が…神子…か…」
一「知ってるの?」
ヒスイ「神になり損ねた存在だ」
一「へー神ねえ、ヒスイも神でしょ?」
ヒスイ「俺は…神て言ったら神なんだが…」
もも「不安定なんですね」
ヒスイ「まあ…そうだな、俺の本体は刀だからな」
一「え、そうなの?!」
ヒスイ「ああ、ここの地に刀が刺さって出来たのが緑の神地だ、他の土地もそうだぞ」
一「へー、なあ、お前たち契りを結ばないか?」
もも「主様が言うのであれば、仰せのままに…」
すさび「いいぜ、内容は?」
一「主従関係?ってやつ!」
きりく「いいぞ、やろう」
あず「いいよー、やろー」
一「なら全員私の血を飲め!」
と守り刀で少し自分の手を切り血を出す
あず「僕からー!」
と血を一滴飲む
きりく「俺も」
と血を一滴飲む
すさび「次は俺な」
と血を一滴飲む
もも「では最後に…」
と血を一滴飲む
すると一とももに赤子の風景が流れ込んでくる
一「よし!契り終わり!」
と自分の手を噛み傷を治す
ヒスイ「その力は神子の力だ、一」
一「なら俺神子なんじゃん!」
ヒスイ「人として育てたがまさか神子だとは…」
一「……そうだ!お前ら旅に出てきたらどうだ?」
もも「私はあなたのお側に…」
すさび「じゃあ俺達はいくかー」
きりく「ああ、行ってくる」
あず「僕も行くー」
と旅立つ
〈後にすさびは刀鍛冶、きりくは食事処、あずは呉服屋に世話になる事になる〉
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