神子(16)
「やあ、瑠璃先生」
瑠璃先生「やあ、い…ち?」
「いや違うよ一じゃないよ」
瑠璃先生「え、誰?」
聖神「俺は聖神一が神になった姿だよ」
〈〉は聖神
瑠璃先生「!?一が…」
聖神「俺は暦を司るからな、別の世界線にも行けるわけだ」
瑠璃先生「ほう…」
聖神「そんな軌跡の世界戦の君達に頼みがある、他の世界線を救ってくれ」
瑠璃先生「軌跡?」
聖神「そう、お前達の世界線は特別な世界線でね、別のお前と俺の力でここの府斬前を助けたこともあってね、別の世界線から連れてきた者達の力を借りて勝っていたなー」
瑠璃先生「ほう、それは面白そうな話だね」
聖神「だろう?流石先生、なら契約成立だ」
瑠璃先生「うん、神契だろう?」
聖神「そうだぜ、さあ!やろうじゃないか!他の世界線を救世主を!」
てことで
他の世界線に行けるようになった
が俺は別に興味は無い
だがこれでやっと少し違うの意味がわかった
ありがとよ、瑠璃先生この事を教えてくれて
すべてつながったよ
数日後
そしてなんと俺と酒呑童子は招待され吸血鬼の国に行く事になった
本来は俺だけ招待されたんだけど…
酒呑童子はボディーガードみたいなもんだな!
と吸血鬼の国に行く二人
「よくお越しになられました」
姫「ですが呼んだのは一様だけですが?」
酒呑童子「俺はこいつの…」
姫「ああ!わかりましたわ!一様とは別で見学なさりますのね!さあ、お付き!酒呑童子を別の部屋へ連れていきなさい」
「はっ!」
とお付きに引っ張られ連れてかれる貧弱鬼、酒呑童子
酒呑童子「おわ、おいまって…おい!!」
と連れて行かれる
一「あーあ、連れてかれたよ、貧弱鬼め」
姫「さあ!一様、私の部屋へどうぞ」
と姫に連れて行かれる
一「あーはいはい」
とついていく
姫の部屋に着く
姫「さて本題に入りましょう一様」
一「ん、何だ本題って?」
姫「この前起きたクーデターについて詳しくお聞かせしましょう」
一「おー」
姫「まずは私の父上…いえ一様の父上であり吸血鬼最強の王、アリアケが死んだ理由についてです」
一「なんかいまいちピンッとこないなー…父上ねえ…?」
姫「ええ、あなた様の父上ですよ
でその死因は毒死です、一様は吸血鬼の殺し方をご存知ですか?」
一「ああ、知ってる心臓に杭を打ち付けたり銀の武器で殺せばいいんだろう?」
姫「ええ、そう言われていますね、ですがどうでしょう、あなた様の父上は毒死です」
一「俺と同じ毒死かー」
姫「あなた様が生き返ったのはさきの殺し方をされ無く違う殺し方をされたから、そして毒死もしかしたらあなた様の父上も生き返るかもしれません」
一「お父さんが生きてるねえ…」
姫「実は地下に開かずの間がありまして、そこに死体が置かれているのではないか、と予想しているのです」
一「開かずの間…ね…」
姫「死んだ父上を生き返らせたくないですか?」
一「姫ちゃんや俺はまだアリアケの娘って実感がないんだ、それに…そのまだ吸血鬼っていう実感も…」
と俯く
姫「何を言ってるんですか?!あの美しい姿が吸血鬼最強の王の娘で無くてなんていうんですか?!」
と手を取り近づく
一「!、(まさかあの時の魅了が解けてない?)はは、そんなに美しかったかなー」
と棒読み
姫「私はあなた様が好きです」
一「え…私も好きだけど、え?」
と姫が一に馬乗りをする
姫「好きですよ」
一「え、いやあのちょっと、話変わるけどお父さん?を殺したの誰?」
と馬乗りをされながら
姫「さあ?ここの執事やメイド達と聞いておりますよ」
と一の頬を触りつつ
一「ちょーとそれやばくない?俺、アリアケの娘だよ?!」
姫「大丈夫ですよ、そんな悪い執事やメイド達は私が銀の剣や杭で殺してさしあげましょう」
と一に顔を近づける
一「………お前名前は?」
アケボノ「アリアケ王が男の子ならエニシ、女の子ならアカツキと言われたそうですが、私の名は先々代の王の名前アケボノという名を貰いましたわ」
一「………そうか、アケボノか、それにしてもよくお父さんの事知ってるんだな(俺の本当の真名はアカツキなんだな…アカツキ…なあ…)」
アケボノ「それはもちろん、本当の姫として育てられていましたから…」
と更に顔が近づく
一「……………そうか、ごめんな」
アケボノ「!何故、あなた様が謝るのです…」
と手が止まった
一「だってそうだろう?俺がいないからお前が姫やらなきゃいけなかったんだろ?そしてここの国を治めてくれてる」
アケボノ「……」
涙を流す
一「ごめん、ごめんな、泣け泣け」
とアケボノを抱きしめる
アケボノ「……!、もう大丈夫ですよ」
と抱きしめを解く
だが馬乗りは取れない
一「大丈夫か?」
アケボノ「ええ、あの…近くても大丈夫なんですね」
一「ああ、床ドンとか壁ドン馴れてるから」
アケボノ「ええ…ならこれもですか?」
といいキスをする
一「!おま、そんなに魔眼にヤラれたのか?!」
と驚きつつ
アケボノ「魔眼にやられる?」
と魅了されてる者には分からないようだ
一「ええ??」
アケボノ「魔眼は魅了などに使われるんですよ?」
一「そうだよな??」
アケボノ「ええ、そんなに私が魅了されたと思ってるんですか?」
一「うーん…仕方ないな…」
と吸血鬼の姿になり魔眼をアケボノに使う
アケボノ「その美しい姿、私、大好きです」
一「変わらない?!じゃあほんとに好きなのか!?」
どうやら魅了にはかかってなかったようだ
アケボノ「ええ、あなた様の事は本当に好きですよ」
一「す、好きなのはわかった…」
トントンとノックの音がする
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