神子(6)裏
酒呑童子が緑の神地に来たときの話
もも「……」
すさび「……」
きりく「……」
あず「……鬼…」
酒呑童子「そうだ!俺は王子様だ!」
一「えーと新しい家族ですね」
もも「……そうですね…」
すさび「おう、よろしくな…」
きりく「よろしく…」
あず「よろしくね…」
酒呑童子「おう!よろしく頼もうぞ!」
一「家族とはいえ、第三の夫だけどね…」
もも「………」
すさび「また子供ができたのか?」
きりく「そうか無理やりやったのか……」
あず「まじで?!」
一「子供はいないぞ!すごく触ってくるけど…」
もも「?!やめなさい!」
酒呑童子「いいだろう?夫なのだから」
一「はいそこーバチバチしないー」
きりく「そうか、子供はいないのか」
あず「そうなんだ」
酒呑童子「ほら、おいで」
と一を手招き
仕方なく行く一
よいっと酒呑童子が一を膝に乗せて
もも「…!…なっ……くっ…」
と驚きと悲しみと嫉妬
一「案外大きいからスポッとハマるんだよなー」
すさび「ももから黒いものが出そうだぞ」
きりく「ほんとだ」
あず「出る出る…」
一「いいじゃないか、ももにもやって貰おうかな?」
酒呑童子「なっ、離さないぞ」
と一の事を抱きしめつつ
一「おいおい、また触るのか!?」
もも「……ならこうしましょう、一日に10回までと…」
一「多いな!?計20回か?!」
もも「これでてんちゃんはあと9回しか出来ません!」
酒呑童子「お前もてんちゃん呼びか!?」
一「お、てんちゃん呼びが増えたぞ」
すさび「てんちゃん…」
きりく「てーんちゃん…」
あず「てんちゃん…」
一「お、全員てんちゃん呼びに」
酒呑童子「やめろやめろ、てんちゃんは一だけの特権だ」
一「ね、てーんちゃん」
と角を触りつつ
もも「ぐは…」
血を吐きそうな勢い
すさび「おおう?!」
きりく「大丈夫か?」
あず「ももー死ぬなー!」
一「ももーおいでー」
と呼び酒呑童子の膝から降りる
もも「はい!!」
と行く
酒呑童子「あ、おい!」
と一がももの膝に乗る
もも「はっ!私もこれで9回に…」
一「もう何回でもいいよ!!!やって!!!」
もう投げやり
すさび「俺はできないなー」
きりく「俺は料理担当だからな…」
あず「僕は服担当だから」
酒呑童子「ほう、料理に服か、服は俺も着れられるか?」
あず「作ればあるよー作るー?」
酒呑童子「ああ、頼もうぞ」
一「あずもきりくも凄いんだぞー、服も上手いし料理も美味い、すさびは力持ちだからなー、ももはー、俺の補佐だから……優れてて優しいんだぞー、全員」
酒呑童子「ほう、そうか優れているんだな」
きりく「俺の料理は…」
酒呑童子「ああ、頼む」
きりく「そうか、わかった、毒入りだな」
酒呑童子「鬼には毒は効かないぞ」
きりく「なに!?」
一「ハッハッハ!」
もも「1本取られましたね、きりく」
きりく「くそ…」
すさび「ははは!」
あず「服はちゃんと大きいの作っておくねー」
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