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神子(かみこ)  作者: れいちr
16/149

神子(11)

なんと今日は鬼がここ人ノ国こと夜の国に来るらしい


黄泉「鬼?!」


九泉「鬼だな、手紙には姫を探しに来るとか書いてたが」

 

黄泉「姫…って事は女の子よね2割なんだからすぐ見つかりそうだけど」  


九泉「そうだな見つかりそうだが…」


黄泉「1割は孤児院にいるし…」


九泉「鬼が探す姫だ、きっと俺たちの様に不死とか何だろうな」


黄泉「不死ね…私達不死なんだよねー…」


九泉「そうだぞ、そのルーツは母上…まさかとは思うが」


黄泉「まさかねえ?」


一「呼んだ?」

とスマホが話す


どうやら通話がオンになってたようだ


九泉「え、母上?!」


黄泉「お母さん?!」


一「よお、スマホを通してこんにちは、」


九泉「こんにちは」


黄泉「こんにちは、ってスマホ使えるようになったんだ!」


一「まあな、頑張ったよ」


九泉「よく頑張りましたね…!」


黄泉「スマホ難しいもんね!」


一「うん難しいよ…てかさ、町の様子凄い事になってるんだけど」


黄泉「え…どうなってるの?」


九泉「まさか…」


一「いやなんか孤児院の女の子がさ、どんどん落とされていってるんだよね」


黄泉「落ちる?」


一「あー…恋に?」


九泉「恋?!気をつけてくださいよ母上!!」


一「いや、俺はー…通りかかっただけだから」


黄泉「よかった…」


一「いや、やべえ、こっち来てるわ」


九泉「ちょ、逃げてください!」


黄泉「超逃げてー!」


一「俺の速さについて来れるやつはいないぜ、って、おわ!」

逃げていたようだ


九泉「母上ー!!!」


黄泉「お母さーーーん!!」


一「……痛、木にぶつかっちまったよ、はは!」


九泉「笑い事じゃないですよ!」


黄泉「大丈夫?」


「大丈夫ですか?」


一「ああ、大丈夫、ってお前誰」


「茨木童子と申します」

と黒髪と紺色の青年


九泉「なんと…」


黄泉「ちょ、出た鬼ー!!」


一「へーこれが鬼か角どこ角!」


茨木童子「ほう私がどうして鬼だとお思いで?」

人の姿をしている


一「なあーそれより角!角、角!」


茨木童子「…………角はここですよ」

と角を見せてくれて触らせてくれた


一「わあ!角角!ツルツルだな!」

と笑顔


黄泉「お母さん…」


九泉「母上…子供ですね…全く…」


茨木童子「その手に持っている機械はなんです?」


一「ん?これ?スマホ」


茨木童子「すまほ…とは」


一「お前のところ進んでないんだな、科学」


茨木童子「科学…?妖術ではなくて?」


一「あ、お前妖怪か!」


茨木童子「あ…これは秘密ですよ?政府のお偉い方に会うまでは」


一「俺今そのお偉い方と電話中だぜ?」


茨木童子「え、」


黄泉「あ…」


九泉「あはは…」


一「な!そうだよな俺の子供たち!」

とスマホの電話をスピーカーに


黄泉「ええ…っと首相の黄泉です」


九泉「補佐、九泉きうせんです」


茨木童子「なんと…妖怪の国代表のお付き茨木童子と申します」


黄泉「ええっと、スマホ越しで申し訳ありませんがお母さんといっしょにこっち来てくれます?」


茨木童子「ええ、わかりました」


一「え、あ、俺もか?」


九泉「もちろんです、せっかくなんですから」


一「じゃあ行くか茨木」

と電話を切り


茨木童子「ええ、茨木ですか…年上にはさんを付けるべきでは?」


一「お前何歳だ?」


茨木童子「あと敬語も、私は22歳ですよ」


一「そうか、俺の負けだな、でもさんをつける気も敬語にする気も無いぞ」


茨木童子「ほう?」


一「だって、俺、人の言う事聞かないしー」


茨木童子「悪い子ですね?」


一「なんだよ、悪い子でもいいだろー」


茨木童子「そんな子には王子がお仕置きなされますよ?」


一「はあ…王子?」


「呼んだか茨木」

と赤髪と銀髪の青年がどこからかでてくる


一「ん?!妖怪!ここに被害を成すなら容赦はしない!」

と刀を構える


茨木童子「戦いの基本はあるようですね」


「おい、なんで呼んだんだ」


一「誰だよこいつ!」


酒呑童子「ああ?俺か、俺は酒呑童子、妖怪の国の王子様だ!お、お前いい女じゃねえか」

いちの頬に触りながら


一「(動けない…くそ…無理やりでも)!」

と金縛りかかる


茨木童子「いいんですか?その力を使って」


酒呑童子「いいんだ、好いてる奴に触れられるからな」

次は額に触れながら


一「…………ああ?!」

金縛りを解く


茨木童子「!?」


酒呑童子「ほお」


一「好いてる?!俺には子供がいんだよ!やめろ」


酒呑童子「子持ちかいいじゃないか」


茨木童子「王子…」

引き気味


一「気に入るな!やめ…ろよ(なんだ…力の制御が…)」


酒呑童子「どうした?」


一「ああ?!うるせえ!はあ…はあ…くそ!このままじゃいけねえ…力が制御できない…」

神気が身体を包む


茨木童子「なんと…」


酒呑童子「これは…」


一「……!」

自分の腕を噛む


そうすると神気が治まった


酒呑童子「お前か姫は」


一「はあ?はあ…付き合いきれねえ、急に触ってきたり、馬鹿だろ」


茨木童子「馬鹿とはまた…王子に対して失礼ですよ」


酒呑童子「気に入った、こいつを国に連れて行く」


一「はあ?連れていけるもんなら連れて行けよ、俺は神子だぞ」


茨木童子「連れていけますよ、妖術で」


一「!」

目の前が真っ暗になり気絶する






黄泉「遅いねお母さん達」


九泉「そうですね、トラブルに巻きこまれてないといいのですが…」





月先生「……あれは鬼で連れ去られたかいちよ、報告しなければいけませんね黄泉首相に…ふふ…はは、首相か…」

お読み頂きありがとうございました

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