神子(10)
……………
「………………さあ、立て!我が子達よ!」
と五人組がやってきます
そのうちの四人は九十九達に肩を貸しています
九十九「お前らは……」
見集「あなたは…」
もも「私はももあなた達の元…親みたいな者です」
と肩を貸す、桃銀の綺麗な髪をした青年
奉加「うう…お前は俺の婿…」
福ノ地「君は…確か」
すさび「助けたのは“初めて”だな俺はすさびお前らの元だ」
と肩を貸す、黒髪に少し白髪の少年
玉水「あんたは…」
影向「お前は…」
きりく「俺はきりくお前らの元…つまりは親みたいな者だ」
と肩を貸す、金髪に青髪の青年
四「君は…」
千年「あなた…」
あず「僕はあず君達の元…親子みたいな感じかな?」
と肩を貸す緑髪に橙髪の青年
禍々「まだいたのかひ弱な人間め」
一「我が名は一10柱の神と神契をした者である!」
禍々「10柱だと?!」
一「禍津神よ斬られる覚悟はできておろうな!我が子達を破滅へと導くその体をその力を我は斬るぞ」
禍津神「くそ、お前の力も食ってやるわー!」
一は一太刀で禍津神を斬り中へ入り黄泉を取り出すと同時に黄泉、一、4人のうちの一人ももに黄泉の誕生の記憶が流れこんでくる
一「……神の試練も容易くなったな、黄泉お前の力はツクヨミの力だ」
黄泉を背負い九泉の元へ
九泉「母上…」
黄泉「お母さん?」
一「遅くなったな悪い二人共」
と黄泉を降ろし座り込む
黄泉「お母さんなの?」
一「お母さんだよ!」
と笑顔
九泉「母上の手を汚させてしまい…」
一「そんなこと無いってあいつらも神なんだから、手柄横取りしたみたいで悪いな」
黄泉「そんなこと…」
瑠璃先生「やあ、君達!」
一同「先生!?」
瑠璃先生「君達の元の関係について知りたくないかい?」
九十九「知ってる、ずっと見ていた俺は一の守り刀として…」
一「え、お前これ(刀)なの?!」
シャンシャンと鈴を鳴らし
瑠璃先生「九十九はその名の通り付喪神さ」
黄泉「え、神なの?!」
九十九「そうだ、俺も他の奴らも作られた者達だ」
黄泉「作られたって…」
瑠璃先生「流石九十九思い出したんだね全部!そしてこれからも!そう!君達黄泉と一を除く者達は全員僕に作られたんだ!」
黄泉「え…」
瑠璃先生「だけどそこの肩を貸してる4人は失敗作としてそして肩を貸されてたりする9人は完成体としてね」
黄泉「そんな…人じゃないの?」
瑠璃先生「君だって人じゃないよ?不老不死だから」
黄泉「え?!」
一「俺の血引いてるしなー、全員死ぬこと無い」
黄泉「お母さんてどんだけ凄い人なの!」
一「自分でもわからないんだよねー」
瑠璃先生「まあ、過去話を踏まえて話をしようか、一と僕とのね」
黄泉「え、二人だけなの?」
一「全ての始まりはそこなんだ」
瑠璃先生「そうそう」
一「簡単に説明すると俺がまだ小さかった頃…今も小さいけども!俺は緑の神地で緑の神ヒスイに育てられた、そして誤って神地から出てしまったんだ」
瑠璃先生「その頃はまだ名前もなくてねー、まあ、神地から出て来たってことで僕のところに連れてこられたんだけど、まあ、そこで僕はすぐに恋に落ちたわけ」
一同「は?」
一「なに先生も俺のこと好きだったの?」
瑠璃先生「うん好きだよ」
黄泉「それで!!?」
一「ああ、それで研究所に連れてかれてから2年が経ったある日、俺は政府に毒薬を飲まされたんだそして」
瑠璃先生「そして僕が作った最初の四体と人間との交流はどうなるかって実験を政府にさせられたんだよ」
一「毒薬は時限式でね、後から死んでもいいようにされてたんだ」
黄泉「酷い…」
一「まあ、それで4人は傷ついててね、俺が傷を治したらあら不思議主従関係ができちゃった!」
瑠璃先生「それで緑の神地に戻って平和に暮らそうとしてたんだけど」
一「残念な事に毒薬が体を回ってね死んでしまったんだ」
瑠璃先生「僕はそれを後から知ってね怒りと悲しみしか湧いてこなかったよ」
一「まあそれで先生はそのデータを元に新たに八人の実験体を作ったそれが」
瑠璃先生「それが九泉を抜かす八人、九泉は僕が独自に一と僕の血を使い作った一人、まあ、他のみんなにも僕の血と一の血は入ってるんだけどね」
一「九泉だけにはあらかじめこの事を知らせておいたんだよな?」
瑠璃先生「うん僕と一との子供としてね」
一「たくっ…人に重荷を押し付けやがって九泉ごめんな、」
九泉「いえ、いいんですよ、愛を色々貰いましたから作られた存在でも人の様に過ごせることも分かりましたし」
黄泉「じゃあ化物って言われて指名手配されてたのは…」
瑠璃先生「逃げたから殺す、そういう事だよ黄泉」
一「まあ、全員俺の子供って事だな!」
瑠璃先生「その解釈はおかしいけどまあ…」
黄泉「あれ、?でもお母さん死んでるよね?」
一「生き返って9柱の神と神契したんだよ」
黄泉「生き返る?!」
一「そう仮死亡の状態だったんだよ、そこから復帰したんだ」
瑠璃先生「とにかく僕は政府に怒りしかないから報復するんだけど来る人ー?」
一同が手を挙げ
こうして旧政府軍は終わりを告げました
新政府軍の誕生です
黄泉「え、私が首相?!100年ごとに交代?九泉と」
一「って瑠璃先生が言ってた、まず人身売買の撤去をお願いします首相!」
黄泉「人身売買なんかあったの…知らなかった」
一「あなた、一応被害者なんですよー」
黄泉「ええ?!撤去!撤去!」
九泉「はい、撤去」
黄泉「九泉!」
九泉「私は補佐と…して…いや俺は補佐として姉さんに尽くすよ」
黄泉「ありがとう!」
一「てことで府斬は解散!新政府になるっと頑張れよ!困ったら言えよ!じゃあな」
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