118/149
龍人と魔物人間≒10
目を覚ますと
そこは暗い部屋
アカツキはいない
両手には枷がついていて動けない
一「………………(アカツキは無事だな、よし、こっちに誰か来てる……寝てるふりでもしてるか)」
と神気を探り寝たふりをする
ガチャッ
と扉が開く
「寝ているようだけど?」
「………魔法を使ったからな…」
「で?夢に入れと?」
「……ああ、夢に入って転生前の記憶を…」
「………………無理だね」
「……何故だ?…」
「夢は忘れてしまう…儚いものだ…」
「……………」
「残念だけどこいつは寝てないよ」
「……!あんなに強い魔法をかけたのにか?!」
「うん、寝てない、な?零」
一「零じゃない、一だ、たく、誘拐しやがって」
とムクっと顔を上げ
「…はあ…よかった…側にいろ?」
「「魔王」様の執着はすごいや」
一「魔王…?こいつが?」
「そうだよ、こいつが「魔王」」
魔王「…………そうだな俺が魔王だ」
お読み頂きありがとうございました




