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神子(かみこ)  作者: れいちr
115/149

龍人と魔物人間≒7

ムラさんについて行ったアカツキ



アカツキ「どこに行くです?」


ムラさん「父の所にな、約束している場所があるのだ」


アカツキ「約束しているですね!仲良しです!」


ムラさん「うむ、仲良しかと言われたら…どうかのお…父はあまり話さんからなあ…」


アカツキ「そうなんです?そういえばムラさんは魔物を怖がらないんですね?」


ムラさん「ああ、魔物は決して怖いものでは無いからの!」


アカツキ「そうですよ!怖いものじゃないんです!きっと!なんでこの国の人は分かってくれないんです?…」


ムラさん「よく…「食わず嫌い」というだろう?それと同じ原理だと思う…」


アカツキ「つまりは試してないんですね!」


ムラさん「そういうことだ!」


アカツキ「そういえばなんでムラさんはムラさんと言うです?」


ムラさん「スライムから「ムラ」をとってムラさんと呼んでもらっておる、アカツキはどうだ?」


アカツキ「そうなんです?スライムから…、アカツキはお母さんから貰ったです!」


ムラさん「ほう、母からか、良いな………、良い名だ!」


アカツキ「ありがとうです!」


ムラさん「……母か…」


アカツキ「ムラさんのお母さんはどんな人です?」


ムラさん「わしの母は………よく覚えていないんだ……わしを産んだ時に死んでしまったから…な」


アカツキ「ごめんなさい…思い出さなくていいです」


ムラさん「悪いな…話せなくて……で、アカツキの母は………どうなんだ?」


アカツキ「お母さんは3人います!」


ムラさん「!?」


アカツキ「1人はー、敬語で優しいです!1人はー、いっぱい付き添ってくれます!1人はー、強いです!凄く強いです!」


ムラさん「母は強し、と言うやつか」


アカツキ「その強いお母さんが、なんと、今!来てくれてるんです!」


ムラさん「ほう、母が来てくれてるのか、よかったな」

と満面の笑み


アカツキ「っ!はい!!」

とこちらも少し頬を染めながら満面の笑み


ムラさん「っ!、……そろそろ約束の場所だな……」


と約束の場所に近いようだ

お読み頂きありがとうございました

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