龍人と魔物人間≒7
ムラさんについて行ったアカツキ
アカツキ「どこに行くです?」
ムラさん「父の所にな、約束している場所があるのだ」
アカツキ「約束しているですね!仲良しです!」
ムラさん「うむ、仲良しかと言われたら…どうかのお…父はあまり話さんからなあ…」
アカツキ「そうなんです?そういえばムラさんは魔物を怖がらないんですね?」
ムラさん「ああ、魔物は決して怖いものでは無いからの!」
アカツキ「そうですよ!怖いものじゃないんです!きっと!なんでこの国の人は分かってくれないんです?…」
ムラさん「よく…「食わず嫌い」というだろう?それと同じ原理だと思う…」
アカツキ「つまりは試してないんですね!」
ムラさん「そういうことだ!」
アカツキ「そういえばなんでムラさんはムラさんと言うです?」
ムラさん「スライムから「ムラ」をとってムラさんと呼んでもらっておる、アカツキはどうだ?」
アカツキ「そうなんです?スライムから…、アカツキはお母さんから貰ったです!」
ムラさん「ほう、母からか、良いな………、良い名だ!」
アカツキ「ありがとうです!」
ムラさん「……母か…」
アカツキ「ムラさんのお母さんはどんな人です?」
ムラさん「わしの母は………よく覚えていないんだ……わしを産んだ時に死んでしまったから…な」
アカツキ「ごめんなさい…思い出さなくていいです」
ムラさん「悪いな…話せなくて……で、アカツキの母は………どうなんだ?」
アカツキ「お母さんは3人います!」
ムラさん「!?」
アカツキ「1人はー、敬語で優しいです!1人はー、いっぱい付き添ってくれます!1人はー、強いです!凄く強いです!」
ムラさん「母は強し、と言うやつか」
アカツキ「その強いお母さんが、なんと、今!来てくれてるんです!」
ムラさん「ほう、母が来てくれてるのか、よかったな」
と満面の笑み
アカツキ「っ!はい!!」
とこちらも少し頬を染めながら満面の笑み
ムラさん「っ!、……そろそろ約束の場所だな……」
と約束の場所に近いようだ
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