龍人と魔物人間≒6
アランの家に向かう途中
一「…………?(この神気の跡は?なんだ?神脈とはまた別の…)」
とどうやら何かを見つけたようだ
※神気とはその者の力量や、発している物など、力にもなりうるもの、それぞれ違うもの
※神脈とはその地に流れている神気の事
一はその神気を辿って路地裏へ行ってしまう
キル「あれ?!一いないんだけど?!」
アラン「ちゃんと見とけって言ったろ!?勇者!!」
キル「ちょっと、私のせい?!」
アラン「あいつは妊婦だから無理はさせられない…探すぞ!」
キル「ええ、と、うん!探すかー!」
と少し嫌がりつつ
一方一は
一「この…神気は……?ヒ…」
と俯きながら
ゴンッと誰かに当たる
当たってしまった誰かがこちらを見る…
「…!」
と黒いロングコート、中には赤いセーターを着た赤髪に赤目の青年
一「?あ、すいません」
とまた神気を辿ろうとするとその当たってしまった人で止まっているようだ
すると当たってしまった人が一の頬を触ってくる
「………帰れたんだな…よかった…」
一「俺はある一線を越えてしまったからな、顔を触られるくらい慣れてる、で、一応聞くがお前は誰だ、あと人違いだと思うぞ、俺はここの世界線の者じゃない」
「………世界線……」
一「とにかくなんで、お前がここにいるのかがわからないがー…何か事情か用事か?」
「……少し息子とな、競い事をしていた…」
一「ふーん、競い事ねー…それだけでここ(朝の国)に来るんだー…意外ー」
「…息子は可愛いものだ…」
一「そうかい、そうかい、でその息子は?」
「……まだ会っていない…きっと、罠にでもハマったんだろう」
一「それやばくないすか?」
「……網の罠なら、取れにくいからなあ…」
一「そんな事言ってる場合ちゃいまっせ、せっせと助けに行かな!」
「……きっと誰が助けてくれるだろう…」
一「人任せかよ!!まあ、多分大丈夫だと思うけどさあ!!」
「……な?お前もそう思うだろう?…」
一「思うぞ思うが…心配だ…」
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