逢坂悠斗のステータス
短いです
俺はいったい何者なのか………そんな疑問に対する俺、逢坂悠斗の出した答えはーーー
「ま、いいか別に。」
だって分からないんだもん。勘違いしないでよね、別に考えるのが面倒だったとかそんなんじゃないんだからね!
「さて、ライトノベルとかだと“ステータス“とかあるはずなんだけど……」
取り敢えず気になったのであれこれ試してみた。結論から言うと「ステータスオープン」と言えば俺にしか見れない画面が見られる様だ。
「ステータスオープン」
そう呼ぶと薄い紫色の半透明な板が出てくる。そこにはこうかかれていた。
☆☆☆☆☆
逢坂悠斗Lv1 ジョブ なし
称号 【異世界から現れし者】
【突発的苦労人】
スキル 《体術》《剣術》 《雷魔法》《空歩》《言語理解》
固有スキル 《技能狩猟》
《技能創造》
《時空間魔法》
《真実の魔眼》
《超成長》
☆☆☆☆☆
……………ナニコレ。これはアレですか、チートってやつですか。もうね、100%やばいってことは分かったよ。
☆☆☆☆☆
※Lv………その人物が重ねて来た経験と人生。 表記されていないが多少なりステータスに補正が掛かるが、ほとんど意 味はない。
ジョブ………ギルド等で就くことが出来る職。
農家から英雄に至るまで、様々な
ジョブがある。
【異世界から現れし者】……異世界から来た人間
【突発的苦労人】……寝起きでいきなり襲われる程の
苦労人に捧げる称号。
表記されないが敏捷値UP
《体術・剣術》……体術や剣術のスキル。
補正やスキルアクションの
使用が可能。
《雷魔法》……雷魔法が使えるスキル。
《空歩》……空気を蹴ることが可能
《言語理解》……言語を理解する。
《技能狩猟》……
一定範囲における相手スキルの所得。成功率は50%。相手に触れていると100%。魔物相手の場合、剥ぎ取ると全てのスキルの所得。
《技能創造》……
大量の魔力と膨大なイメージを媒介にしてスキルや魔法、スキルアクションを作れる。また魔法やスキルの複合も可能。
《時空間魔法》……
時空間魔法が使える。また異空間を作り、そこに物を収納することも可能。
《真実の魔眼》………
全ての真実の看破。相手のステータスや魔法の正体などの視認。
《超成長》……条件無しでありとあらゆる状況でステータスやスキルが成長する。
☆☆☆☆☆
oh......。もうイヤ!何このチート、もうお腹いっぱいだよ!レベルの説明意味深過ぎ!しかも“突発的苦労人とか余計なお世話じゃ!
「つ、疲れた……。」
もういいや、気にしてもしょうがない。兎に角、近くの街まで行こう。
☆☆☆☆
街に向けて歩き続けていた俺はあることを思い出した。
「そう言えば魔力があるとか書いてあったな。」
だって気になるじゃん、魔力。日本人としては是非試したいですよ。
「取り敢えず、見えない力を出すイメージかな。」
ケツの穴引き締めて腹に力を込める。するとぶわっとオーラのようなものが流れ出て体を包み込む。
(スキル、《闘気》を習得しました!)
頭の中にそんな声が流れた。うそん、スキル手に入れちゃたよ。
☆☆☆☆☆
《闘気》……魔力で体を包み、身体能力を強化。
強化の具合は魔力量に比例。
☆☆☆☆☆
良かったぁ。ふつーだー。などと安心していると、どしん、どしん、と大きな足音が聞こえてくる。
「グオーーー!」
「またお前かー!」
その正体はさっきまで追いかけっこしていたティラノサウルスもどきだった。
やべえ怖い。でも逃げ場は無さそうだ。こうなったら……
「うおっしゃあ!今度こそ殺ったらぁ!」
武器はないので拳を構え、ティラノサウルスもどきと向き合う。
「うおおおおぉーーー!!!」
猛然とティラノサウルスもどきに突撃し、左ストレートを見舞う!どうだ、一矢報いてやったぜ!
すると、ティラノサウルスもどきはーーー
「グギャアアア!」
体に風穴を開け、断末魔の叫びを上げながら倒れた。
………………はい?…………………………………
頑張りました、感想のほどよろしくお願いします。