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逃走して考えて

頑張りました。

「うわあああ!助けて〜!」


俺こと、逢坂悠斗(おうさかゆうと)は逃げていた。何からって?……化け物からさ!


「くっそおおおー!なんで俺がこんな目に〜!」


逃げても逃げても追いかけてくる化け物。そして俺は遂に戦う事を決意する。


「ええーい、ままよ! こうなったら殺られる前にやったらぁ!」


「ぐるるる…グギャアアア!」


「まっことにすいませんでしたーーーー!!」


無理だよ、あんな化け物相手に勝てるわけ無いよ……。ボクちゃん只の人間だもん。


決してふざけている訳ではないのに、如何せんシリアスになれないのはナゼ!?などと考えていると目の前に大きな崖が…


「あ、これ積みゲー……。」


走りながら、自分の口からそんな言葉が漏れるのを聞いた。けれど、生き残るためにはこれしかない!


「どうりゃああああ!!」


俺は叫び声を上げ……崖を飛んだ。


「とーどーけー!」


対岸まで約10メートル。当然、届かない。だがそんな事でいちいち諦めていられるか!


俺は自分の持つ全ての脚力を使い、某海賊のコックのように空気を蹴るイメージを持ちながら脚を下へ向かって突き出す。すると……


タンッ!


小気味よい音が鳴り響き体が浮き上がる。えっ、マジで空気蹴れた?


同じ事を三回ほど繰り返すと、対岸に着いた。さっきのティラノサウルスもどきは追えずにいた。対岸で吠えている。


「……取り敢えず助かった?」


☆☆☆☆


ティラノサウルスもどきから逃げ切ってから、一旦落ち着くと俺は、ある致命的なことに気が付いた。


「俺はいったい……誰なんだ?」


取り敢えずなんでこの世界に来てしまったか考えようとしたら、自分に関する一切の記憶が無いことに気が付いた。


幸い、俺はどこかの学校の制服姿だったのでポケットに入っていた生徒手帳を見ると俺は青柳高校の一年生で16歳であることが判明した。


俺は、自分の住んでいた国、現代日本に関する知識はある。でも、俺自身に関する記憶がない。俺はいったい何者なんだ……。

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