第七話 初めての街
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よし。必要なものはこのくらいかな。それにしても、荷物が多いな。
こんな時は創造魔法だな。
『創造《属性〈空間〉》』
…ヴォォォン。
ブラックホール…?みたいなのが出た。
あっ、消えた。
ミーコは…良かった気づいてない。
これで、アイテムボックス作れないかな?
「《属性〈空間〉》〈アイテムボックス〉」
ブルル…ブルル…
『アプリ、倉庫をダウンロードしてもよろしいですか?』
『ああ、よろしく頼む』
『了解です。マスター』
『あれ?そういえばなんでゼウスが応答してるんだ?』
『マスターのスマホと私が創られた時に共有させていただきました。頭の中でご飯の注文や、取り出したいアイテムなどを私におっしゃってくれれば、取り出すことが可能になりました。』
『…どんどん人外になってるな。』
『ご安心を。もう人外ですので。』
ゼウスが毒を吐いた!!こんな子じゃなかったのに…
ゴホン。
まあ、これで荷物の心配は要らないな。ミーコになんで説明しようか。
『ゼウス、この世界に空間魔法は存在するのか?アイテムボックスとか』
『はい。存在します。
しかし、空間魔法は希少属性ですので空間魔法を使っている人はほとんどの人が王宮の魔法部隊団長などになるほどの実力の持ち主です。
アイテムバックを作る職人も空間魔法を使っています。
アイテムボックスは空間魔法を使える人は自身の魔力に比例して容量が変動しますが、使えます。』
『…そうか。まあ、存在するなら言っても大丈夫か。』
「ミーコ。荷物を貸してくれ」
「?はい。わかりました」
「アイテムボックス。収納」
「アスカさん空間魔法を使えるんですか!?」
「あ、ああ。魔法は基本使えるぞ」
「空間魔法だけで王宮に務められるほどのとんでもない魔法なのに…魔法がそれ以外にも使えるなんて…予想以上です…」
んー、俺が異世界から来たと言うことはまだ言えないしな。もう少し信用出来るようになったら話そう。今は騙しているみたいで申し訳ないけど、黙っていよう。
「俺の師匠はスパルタだったからな。元から適正はあったみたいだけどな」
「凄いです…はぁ、こんな人に釣り合うわけ…」
「?どうしたんだミーコ」
「なんでもないです!先を行きましょう!…はぁ」
なんかしょげてるな。しょぼんとなった耳可愛いな。また今度触らせてもらおう。
「あ!アスカさん!乗合馬車来てますよ!急がないと!」
「なに!急ぐぞミーコ!」
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馬車に揺られること2時間。ようやく街らしきものが見えて来た。
20メートル以上ある外壁。
あれどうやって作ったんだ。
道中は魔物に襲われることなく、安全に来ることが出来た。
サスペンダーがなく、振動が直にお尻にくる馬車だったからもう、お尻がやばいことになっている。
具体的に?感覚がねぇよ。こんちくしょう。
「ミーコ。あれはなんていう街なんだ?」
「あ、そうでしたね。あの街はファラドです。人族の最終防衛ライン?ってやつだそうです。ファラド辺境伯があの土地を治めています。私の村は人族の領域に一番近い村なんですよ」
「ファラドか。領域ってことは国があるのか?」
「はい。基本は種族ごとに一つですが、人族は多くの国に分かれています。主要な国は、バラク王国・アルデール教国・サイカ共和国・バルデロン帝国の四つですね。
大きい戦争は最近はあまりありませんが、小さな戦争はしょっちゅうあります。
大きい戦争の時はどの国も異世界から勇者を召喚出来ると聞きます。」
「…異世界から?」
「はい。何でも、神様の加護が付いているから、とても強いらしいですよ。」
…おかしいな。この世界に神は存在しないはず。神がいないせいで俺が派遣されることになったんだぞ。なのに何故神の加護?それに異世界からの召喚か…そんな魔法が存在しているのも不思議だな。これはまた報告しておこうか。
「あ!もう門が見えて来ましたよ!アスカさん、身分証持ってないですよね?」
「ああ。何もないな。身分証どころか金すらも持たされてないしな。」
「ひどい師匠さんですね…身分証を作るにはお金が多少いるんですけど、ここは私が出しますね!」
「何から何まですまんな。」
「いいんですよ!だって好きですから!」
「…好き?」
「…あ。」ボッ!
「おーい!ミーコ!だいじょぶか!?」
「あれ…今私はどうして…」
「身分証の話をしてたんだ!」
「あ、そうでしたね。アスカさんどうしとそんなに真っ赤なんですか?」
…この野郎。都合のいいところだけ記憶消しやがったのか。スキルでもあるのか。
恐ろしい才能だ…
好き…か。地球にいた頃も恋なんてしたことがなかったし、好きなんて言われたことなかったからな。でも、このドキドキするこの気持ち…これが恋か…?
「なんでもない。それより門についたぞ。」
平常心平常心平常心平常心平常心。
「あ、なら身分証作りに行きましょう!」
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「門番さんー。この人に身分証発行してくださいー」
「そこのボウズか?了解だ。
よし、ボウズ。この水晶に手を置いてくれ。犯罪歴が無ければ何も反応はしない。あと、魔法適性があれば白く光る。」
「なぜ魔法適性も反応するんですか?」
「魔法適性があれば無料で仮身分証を発行できるんだ。この街には迷宮があるからな。その迷宮に潜って攻略を進めてくれる人材は喉から手が出るほど欲しいってわけさ」
「なるほど。ここの領主様の考えですか?」
「ああ。あのお方はすごい人だからな。よし、ボウズ。手を当ててみろ」
俺は言われた通り手を当てる。
水晶は…白く光っているな。
「おお!ボウズ!お前は魔法適性ありだ!よかったな!金はいらねぇから、冒険者ギルドか迷宮ギルドでギルドカードを発行してもらえ!そしたらどこの街でもフリーパスだ。」
へぇー、冒険者ギルドと迷宮ギルドってすごいんだな。
「はい。色々ありがとうございます。」
「おうよ。仕事だからな。冒険者ギルドは入ってすぐ、やたらでかい建物がそうだ。その横にある二番目にでかい建物が迷宮ギルドだ。わかったか?」
「はい!いろいろありがとうございます」
「おう。気つけてな」
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「入れましたね!」
「そうだな。ミーコに金借りなくて良かったよ。それじゃあ取り敢えず、冒険者ギルドに向かうか。」
「はい!」
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神木 飛鳥(15)男《人族》Lv.6
HP 1480 MP 8000
攻960
守960
素1020
魔8800
運850
【スキル】
第八階位
《創造》
第七階位
《完全適応》
《全知全能》
第六階位
《属性〈火〉》ファイアボール・黒炎・炎剣
《属性〈水〉》ウォーターボール・アイス・アイスランス
《属性〈風〉》
《属性〈土〉》
《属性〈光〉》ライト・レーザー
《属性〈拒絶〉》結界
《属性〈空間〉》アイテムボックス
《スキル共有》
第四階位《言語習得》
【称号】
世界を渡し者 神の代行者 自然破壊者
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ありがとうございました!