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汚名と童貞

 


5年後



"此よりモンテ王国再興を記念して祝賀式を執り行う"

"ウオォォォォォォ"

"モンテ王国女王クラリス様のお言葉を頂く!静粛に!"


「皆さん、我々はこうして祖国を解放する事が出来ました。この善き日を共に迎える事が出来本当に嬉しく想います。・・・・・」



"屋上で聞く姫様の声も良いものだねぇ!"

「頭!式始まってますぜ!本当に参加しなくて良いんですか?」

「あぁ構わん。虐殺者二郎が出たら、折角の式がしらけちまう!」

「そんな事は・・・」


「まぁ国獲り殺るんだ、無茶もしたしな!」

「それは頭一人で泥被っただけじゃ無いですか!」

「それ処か頭お一人だけ最後まで反対なさってたじゃないですか!」

「まぁそれでも止めれなかったのは俺の罪だわな。」

「じゃあ何で彼奴らが偉そうに式に出てるんですか!彼奴ら何て大した手柄も上げず、あまつさえ街の虐殺までやらかしたグズ共じゃないですか?」

「それでも姫様の国獲りには必要ナンだからしょうがなかろ。」

「彼奴らが貴族だからですか?」

「あぁそうだ。姫様にはそういう奴等の支持が必要なんだ!だから我慢しろ!いいな。」




「反対だ!断固反対だ!この街は放って置いても落ちる!何より籠城してるのは女子供年寄だ!まともに戦える人数は200と残って無い!降伏勧告をすればいい!何故に総攻撃何ぞせにゃ為らんのだ!」

「将軍も分からない方ですね、見せしめデスヨ!モンテ地方統一を邪魔する者は誰であれ容赦しない事を他の国々にも見せ付けるのです。」

「見せ付けるなら向かって来る敵を倒すだけで充分だ!」

「充分では在りません!我等がモンテ王国を名乗ってから一体何回侵略を受けたかお分かりか!」

「それは此方が北東西モンテを攻めたからだろう!攻められた3国は近隣の国々に援軍を求めるのは当たり前ではないか!」

「おやおや?将軍はモンテ統一に反対らしい。」

「ふざけるな!常に先陣を切って戦って来たのは二郎さんだ!南モンテを取り返してからのうのうと来たお前らが何を言うか!」

「黙れ無礼者!本来ならば平民風情が我々貴族と対等に口を聞くのもおこがましいと云うのに!」

「お止めなさい!味方同しで争うなど!」

「姫様、すいません。」

「フンッ!姫、いい加減此のような者達を使うのはお止めになって我々南モンテ貴族を・・・」

「私は最も苦しい時に差し出して下さった手を忘れる事は在りません。」

"グッ!"

「しかし今回の街攻めは必要だと想います。我が国が東西北の3国を統一するには他国の援軍が二の足を踏むだけの力が必要なのです。一罰百戒!此は決定です。二郎将軍いいですね!」

「まぁまぁ将軍は乗り気でない様です、此処は我々歴代のモンテ貴族が引き受けましょう!下賤の者とは忠義の有り様が違う所をお見せしましょう。」

「承知しました。・・・・・しかし窮鼠猫を噛むとも言います。くれぐれもご注意なさって下さい。」



「頭!大変です!彼奴らしくじりやがった!」

「何だと!」

「あのアホ貴族共、攻めるのに夢中になって本陣空にしやがった!其所を向こうの兵隊が衝いて・・・・」

「姫様どうなった!」

「今本陣から救援要請・・・」

「てめぇら支度出来た奴から追いかけて来い!」

「頭は?」

「俺は此のまま突っ込む!」

"ウオォォォォォォ姫様〜"

「頭、甲冑!行っちまいやがった!いくら何でも無茶苦茶だ!皆急げ頭死なせるな!」



"侵略者クラリスを殺せ〜!"

"我々の家族を虐殺しようとしている魔女を此処で始末するのだ!"

"モンテに住む皆の為!"

"クラリスを討て〜"


"見つけた!" "魔女だ!" "此方だ!"

"よし!斬れ!"

「死ね!クラリス!」

"ザクッ!"

「姫様を殺らせるか!」

"グサッ!"

"こっから先は百人斬りの二郎さんが相手だ!死にてぇ奴から掛かって来い!"

"頭死なせるな二郎組突撃〜!"

「姫様〜怪我は!」

「大丈夫です。助かりました!私より二郎!貴方顔に剣が刺さって!」

"己れ〜蛮族め!"

"何故その魔女に味方する!"

「惚れた女の為に体張って何が悪い!恨むなら此の俺を恨みな!」

"許さんぞ!虐殺者二郎!その悪名決して忘れんぞ!"





「頭、式終わったみたいです。」

「そうかい!それじゃ飲みにでも行くか?」

「お供します!」






「頭〜飲みの席なのでお聞きしちゃいますが何で頭の牙、金色何ですか?」

「ん?何だ、二郎組に居て頭の牙の話知らないのか?」

「すんません。」


「謝る様なこっちゃ無い!此はある戦いの時に姫様庇って顔面で剣を受けちまって、後で神官に治して貰おうと思ったんだが戦の最中に歯を拾う余裕が無くてよ、しょうが無いから差し歯にしたんだ。」

「それ差し歯っすか!」

「そりゃそうだ。いくら頭でも牙は生えないたろ!」


「フッフッフッ!おめぇらこの牙には他にも細工が有るの知らないだろう!」

「ナンスカ細工って?」

「実はこの歯の中には・・・やっぱ言うの止〜めた!」

「ナンスカ頭!知りたい知りたい!」

「こいつは俺のとっときだから言いませ〜ん!」

"ブーブーブーブー"


 「まぁまぁ落ち着け。頭、俺も飲みの勢いでお聞きしますが、」

「ん?ナニナニ!」

「姫様とはヤッタんですか?」

「はぁ、ナッナッナッナニ言ッちゃてくれちゃってるのさ!チョット飲み過ぎでないのよさ!」

「頭、今幾つに成られました。」

"ビクッ!"

「二郎、永遠の15才」

「もうとっくに二十歳越えてますよね!ふざけてないで、そろそろ所帯持つ事を考えては如何ですか?」

「そんなん言われても相手が?」

「頭が姫様に惚れてなさるのは存じてますが、そろそろご自分の幸せを考えても良いんじゃないですか?」

"てってっなっなっしっしってっだっだっ!"

"頭ナニ言ってんすか?"

「頭は何でてめぇらが俺が姫様好きなのしってんだって言ってなさるのさ、そうでしょ頭!」

「ウンウン」

「皆知ってます。バレバレです。この国で知らない人間は居ません。」

「嘘っ!嘘〜ん!」

「お〜い其所にいるウェイトレスの姉ぇちゃん」

「は〜い!ご注文ですか?」

「全員に麦酒もう一杯ずつ、後1つ聞きたいんだけど、」

「何ですか?」

「この二郎将軍の好きな人は?」

「姫様でしょ。」

「ありがとう、もういいよ。」

「てな、具合です。」


「俺少し旅してくるから探さないでね。」

「嫌々、今更ながら旅に出たってムダですって!」

「ムダじゃないから世の中に無駄な事何て何もないから!」

「皆が皆知ってる事ですから。今更旅しても、無理無理!」

「人の噂も75日って言葉知らねぇのかてめぇら!」


「頭!真面目な話そろそろ考えないとず〜と童貞は流石に不味いですって!」

「ガクガクブルブル何て事言うのさ!いいの!アタイの事はほっといてよ!後何年かしたらアタイは魔法使いに成るんだから!戦士から魔法使いにジョブチェンジするんだから!」

「童貞拗らせたって魔法は使えませんぜ。」

「そんな事無い!そんな事無いもん!」


"聞こえませ〜ん! 何にも聞こえませ〜ん!"

「タメだコリャ完全にイジケちゃったわ」

「此さえ無きゃ最高の頭なんだけどな!」


"伝令〜!此方に二郎将軍はいらっしゃいますか?"

「お〜い、此処だ〜どうした〜これ以上傷つく事言うとショック死しちゃうから優しくね!」

"ハァ?ハッ!報告します!至急城内にお戻り下さいとの事です!"

「はい、了解しました。伝令ご苦労様、一杯飲んでく?」

「いえ!自分は任務中ですので!」

「あっそ!じゃあ城に戻るか?まぁさっきの話は追々しましょう。」

"逃げたな、まだ話は終わって無いですからね!"


"聞こえませ〜ん!"









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