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姫!

頭痛い、気持ち悪い、動いたら何か出る、何か色々出てしまウェ〜・・・

やっちゃった事を気にしても何も始まらない。問題は、此からどうするかだ!・・・とりあえずもう一度寝よう・・・


「二郎!起きたか?」

"グオッ!ウ〜"

「おっちゃん、声が大きい、そんな酷い事をしてはいけない、止めてア・ゲ・テ・・・グゥ・・・」

「起きろ!皆待ってる!」


「へ?皆って誰?」

「お頭、おはようございます!」

"頭がわれる〜はぁはぁ"

「おはようございます。朝から一体どうしたの?」

「ヘイッ!先ずは自分から報告します。残念ながらエルミナに直接行く依頼は出てませんでした。その代わり、手前のアラブコの街までの護衛依頼が有りました。金貨100枚食事付き悪くは無いかと?」

「エルミナ?アラブコ?何の話?」

「まだ寝惚けてやがるな!お前さんが奴隷を買う街の話だよ!」

「おっちゃん、エルミナが街なのは分かったけど他の街じゃ駄目なの?って言うかエルミナ何て名前の街聞いた事無いんだけど?」


"ハ〜 やっぱり聞いて無かったか?"

「云いか二郎、エルミナは又の名を奴隷商人の街って言うんだ。北からは戦争で負けたお姫さんが、南からは蛮族の戦士が流れて来る。つまり其処こそがお前さんの行くべき都市だ!」


マジか!確かに美少年もとい美青年にクラスチェンジした俺には姫クラスじゃないと釣り合わない、しかし・・・

「おっちゃん、やっぱり(姫クラス)お高いんでしょ?」

「そりゃそうだ!しかしお前さんがこの前の山賊討伐で稼いだ金額に戦利品の売却金が有れば、ある程度(百人位の蛮族の戦士奴隷)何とかなる!」

「嫌々!山賊討伐は、俺だけの手柄じゃ無いし!賞金も10人で山分けしないと?」

「頭!そんな水くさい事を言わないで下さい!」 「頭が、男に成れる(奴隷解放)かどうかの瀬戸際じゃ無いですか!」

「銭金の事なんぞで頭の行く道を変えさせる様な子分は此処には居ません!なぁ皆!」

"オオヨ!頭、銭は頭が使って下さい!"


"みっ皆、済まねえ"

まさか皆がこんなに俺の嫁問題を真剣に考えてくれて居たなんて!それなのに俺はこのおっさん達一体何時まで付いてくるつもりだよ何て思って・・・

「ヤロウ共!そうと決まったら早速出発だ!仕度しなっ!」



「二郎、お前さんはギルドに行って依頼主に会ってきな!後な、手紙出すならギルドでついでに依頼してこい。」

「分かった!行って来る。」


は〜おっちゃんすげ〜手紙の事までお見通しか〜、とにかく言われた通りギルドギルドっと!



「はじめまして、私が此度の依頼主のカタヴィです。」

「二郎です。よろしくお願いします。」

「フム、聞いていた話とは大部違う様だな。」

「違いますか?」

「ええ、二郎さんご自身は知らない様ですが、この数週間でこの地域ではすっかり有名人なのですよ。」

「うそ〜ん!そんな目立つ様な事は、して無いんですけど?」

「私の聞いた話が本当なら貴方は、まず東ローランドから単独行動でこの街にたどり着いた。戦の為に街道の警備も出来て無い道を使ってモンスターと賊を叩き潰しながら!」

「単独っちゃ単独だけど砦からだし!ニワトリは食べたけど賊とか会って無いし!」

「次にギルドで大暴れをして職員を追い出した。」

「職員が悪さしただけだし!大暴れとかして無いし!」

「次に隣の街中で殺人を犯した。」

「トトメだし!」

「そして、たった数人の戦士を率いて、タザが率いる山賊数百人を女子供の区別無く皆殺しにしたと。」

「20人以上居たし!女子供殺して無いし!」

「ほう、つまり全てが嘘っぱちと云うわけでは無いのですね?」

「あ〜う〜はい。・・・やっぱり依頼は取り消しですか?」

「いいえ、是非ともお願いします!」

「えっと、訳とか聞いてもいいですか?」

「はい。今回の依頼は荒事も多く為ると思われます。正直言って並みの冒険者では、少々心許ない。

何よりも二郎さんは依頼主を大切にすると聞いてます。是非ともよろしくお願いします。」

「因みに運ばれる荷物とか聞いてもいいですか?」

「はい、今回お運び頂く荷物は私です。」

「カタヴィさんが荷物?」

「はい。今回私の父が亡くなりました。私は父の葬式に参加しなければ成りません。しかし其を阻む者達が居るのです。」

「あ〜分かりやすく言うと跡目争い?」

「はっきり言いますね!ええ、そのとおりです。で、依頼はお引き受け頂けますか?」

「はい。全力でお守りします。」

「ありがとう。では出発は明後日に。」

「承知しました。」


後は手紙手紙っ!

「職員さん手紙出したいんだけど?」

「ヒィッ!て手紙ですか?宛先と宛名を記入して下さい。冒険者は割り引き値段で届け先1月以内の場所ならもれなく金貨1枚です。だから殴らないで!」

「嫌、訳もなく殴んね〜し!じゃあお願いします。」

あんなに露骨に怯えるって、俺が一体何をしたって云うのさ!もう涙が出ちゃう!


「おっちゃん行って来たよ。」

「そうかい、俺は残念ながらこれ以上付いて行っては遣れない、コイツは責めてもの俺からの気持ちだ!何も言わず受け取ってくれ。」

「これって馬車!」

「傭兵隊を率いると為れば、こう云う物も必要になる。」

・・・「おっちゃん、ありがとう。」

「おうっ!此からのお前さんの旅は(奴隷解放)大変な事も在るだろう、だけど決して挫けないで行ってコイ!」

「(嫁取り)行ってきます!」





二郎はこうして勘違いの嵐の中さらに西へと旅だって行きました。


東ローランド砦

「若様!二郎ちゃんからの手紙が届きました!」

「来たか!嫁取はどうなった!早く見せろ!」

「お待ち下さい、今お開けします。」


マチデドレイウテナカタホカノマチテイテキマス


オウジトセンセヘ


「さっぱり要領をえんが、買えなかった様だな。」

「左様ですな、しかし何処の街に買いに行ったのか?」

「まぁ精々1つ2つ先の街に行ったのでは?」

「やな予感がするな!」

「まったくですな!」



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