酔っ払いと勘違い
おっちゃんとの依頼を果す為、俺は愉快な?奴達を引き連れて、ベレズマの街を目指した。
おっちゃんから魔物の皮や爪など採取した方が良い物を教えて貰いながら、楽しい旅だった。
しかし唯一の不安は、コイツら、何時まで付いてくるかしら?
「おっちゃん、では護衛の依頼を終了します。」
「御苦労様でした。」
"ヤッター 初依頼完了だ〜"
"頭、おめでとうございます。"
「ありがとう!」
「二郎、おめでとう。」
「ありがとうございます!おっちゃんがワザワザ俺達の帰りを待っててくれたからだよ!」
「それじゃあ、仕事の成功を祝して皆で飲むか?」
"ウオォォォ〜"
「おっちゃん、何処か知ってる店ある?」
「知り合いの飲み屋なら、この先にあるぞ!」
「よっしゃ!じゃあ其処で飲むぞ〜」
" オ〜 "
"ヨーシ 皆で酒は行き渡ったな!"
「頭、挨拶をお願いします。」
「よっしゃ! 皆杯を持て!
まずこの戦いで死んで行った戦士達に、そして戦士達を迎え入れて呉れているだろう神々と祖霊に、最期に信じ待ってくれたおっちゃんに、乾杯!」
" 乾〜杯 "
「頭、俺は首輪を付けられた日からこんな嬉しい日が来るとは思っても見なかった!俺の酒を受けてくれ!」
「おうともよ!」 "ングビグビグビップッハー"
"サスガ頭、良い飲みっぷりだ!"
"頭俺の酒も!受けてくれ!" "俺も!" "あっしのも!"
"おうともよ! ングングングッウェップ!"
"オォォォォォ〜頭〜 一生付いて行きます!"
"おうともよ ん? まぁ良いか! てめぇらも呑め飲め!"
"ヘイッ!"
「二郎ちゃんよ?ちょっと云いかい。」
「ん?おっちゃん、ドシタノ?呑まないの?」
「二郎ちゃんの今後ってやつを、お節介だとは思ったが、考えて見た!」
「オォッ!おっちゃんソコまで俺の事を・・・おっちゃ〜ん!」
「二郎落ち着け!顔が近い!その怖い顔を近ずけるな!」
「何て失礼な!こう見えても東の氏族1の美少年を掴まえて!ちょっと前には余りの美しさに西ローランドの王子からは狙われるし、東ローランドの王子には食べられそうになったし!」
「マジか・・・お国違えばって所だな!まぁ云い、その話は措いといて、二郎ちゃんのコレから向かう場所に付いてだが?」
「場所〜ん?〜何言ってんの?」
「誤魔化すな!嫌!言えない事情が在るんだな!分かった!俺も男だ!細かい事は聞かない!ただ1つだけ答えろ!お前さんまだ奴隷を買う気だな!」
「フ〜おっちゃんは全部お見通しか!」
奴隷は嫌だけど、やっぱり早く女の子ゲットして村に帰りたい。おっちゃんは、良い人だけど正直、西の文化って恐い!奴隷制度反対だし!
「良く分かった!それならば次に二郎ちゃんが行くべき場所は、エルミナだ!」
「へるみな〜?」
"エルミナだ!"
「大部酔ってやがるな!云いか!エルミナだ!この街から西北に2ヶ月ばっか歩いた所にある街だ!たどり着くにはいくつも街を越えなきゃ成らない!」
「ちょっと待ってくれ、ホガールの旦那!何で頭が、そんなけった糞悪い場所に行かなきゃ成らないんだ?」
「お前ら、この二郎がお前さん達を助けたのを唯の偶然だと、本当に思うか?」
"!!!!!!!!!"
「そいつは一体どういう事だね!」
「考えても見ろ!見た目は何処ぞのマフィアの殺し屋見たいな成りだが?こいつはまだ15だ?何でそんな子供が金貨200枚も持ってるんだ!」
「あぁ確かに、頭が並のガキだとは間違っても思わないが、こりゃ不思議だ!」
「あぁ何かしらの深い事情が在るんだろうよ、その二郎がまだ蛮族奴隷を解放するって、言ってんだ!そうと決まりゃ行き先は、奴隷貿易の最大拠点エルミナしか無いだろうが!」
「確かにあそこは南の都市同盟と北の小国家群の境の町だ!
「北の戦争で負けた女 子供が!南に送られて来る。」
「その逆に南からは、拳闘士や蛮族の戦士奴隷が送られる。」
「そう云う事だ。オイッ!聞いてんのか二郎!」
"スヤスヤ スピ〜ヒャ〜ヒュ〜"
「ん〜聞いてるよ〜ん〜大丈夫〜大丈夫〜上手く殺るから〜王子にも手紙出すし〜ムニャムニャ・・・」
「聞いたか?コイツは王子だのなんだのに因果含められたった1人で奴隷解放の旅に出たんだ!」
"独りじゃねえ!"
"オウヨッ"
"命の恩がある!"
"戦士の恩もある!"
"返し切れないだけの恩を貰ってる"
"修羅場上等じゃねえか!"
"オオヨ!"
"頭の盾になって逝けるならこんな嬉しい事があるか!"
"俺達が付いてる限り、お頭を独りにゃさせねぇ"
「良く言ってくれた。こいつの行く道は此からも絶えず血の雨が降り続く修羅の道だ。俺はしがない道具家だ!ソコまで付いて行って遣りたくても出来ない!あんた方に頼むしか無い!」
「有り難い!良く教えてくれた!必ず俺達の手で大願成就成してみせやす。」
二郎ちゃんの知らない所でむさ苦しいおっさん達が酔っ払って涙を流しながら体中の血を沸騰させ暑苦しい会話を垂れ流してる事も知らず爆睡する二郎ちゃんでした。




