奴隷キモい
山賊どもをぶち殺して俺達は、都市へとたどり着いた。
「それにしてもアイツら皆殺しにしなくても良いのかよ?」
「いいんだよ、あの辺の山賊共は都市と都市の間を根城にしてるのさ、数も数百とも云われてる。
その上頭は百人斬りのタザだって噂だ!関わんない方が利口ってもんさ!」
「ただの百人斬り?」
「ただじゃないタザって名前の賞金首だよ!」
「何てったって金貨500枚の賞金首だぞ!」
"ふーん"
「ふーんて、何だ!」
「いやね、機会があったらお願いしたいなってね。」
「何じゃそりゃ?」
「まぁ良いじゃない!それよりあれ何遣ってんだろ?」
「ん?チッ!けったくそ悪い!あれはな奴隷売り場だ!」
「本当!おっちゃんちょっと見て行こう!」
「その様子じゃあ見た事無いな!世界一胸糞悪い場所だ!それでも良ければ構わんぞ!」
「おっちゃん、脅かすなよ!全く大袈裟何だから?」
さぁ目的を果たして、村に帰るぞ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?
ナンダコレ?コレニンゲン?・・・気持ち悪い?・・・目が・・・死んでる?・・・生きてるのに・・・これは一体なんなんだ!
「二郎コレがな奴隷だ。」
「おっちゃんなんなんだあれ!生きてるのか?」
「一応は生きてる、だが心が死んでる!」
「そんな馬鹿な?一体どうやって?」
「あの首輪だよ!ありゃ隷属の首輪って言う名の魔道具だ!
あれを付けられたら逆らう事は何一つ出来ない木偶人形になっちまう!恐ろしい代物だよ。」
「元に戻るの?」
「外せればな?建前上は年期奉公が終われば外す事になってるがな。
付けられてる奴隷は文句は言わない、結果死ぬまで奴隷って云う奴が殆どだ。
さぁそろそろ行くぞ!」
「あの傷ついた戦士は?」
「あぁ、蛮族の奴隷達は体が丈夫だから拳闘や迷宮の囮に使われる事が多いんだ、恐らくあの年老いた奴隷も、そんな口だろ?」
"駄目だあんなの駄目だ"
「オッオイ二郎どうした?お前さん何を・・・」
「おっちゃん、ちょっと行ってくる。」
「安くよ安い!蛮族の奴隷達だ!お買い得だよ!」
"ふざけんな、そんなボロボロの奴隷共誰が買うんだ?"
「冷やかしは帰んな!安いよ安い。」
「彼は、いくらだ。」
「おっ!お客さん見る目がありますね!この男は拳闘士として・・・」
「黙れ!御託は良い!いくらだ!」
「・・・金貨1枚でいい。あんたもしかしてこいつの身内か?」
「違う。ほらっ金貨1枚だ!」
「オォッ確かに!それじゃこいつはあんたの奴隷だ!直ぐに手続きを」
「外せ。」
「えっ何を?」
「そのけったくそ悪い首輪を外せ・・・殺すぞ!」
「ヒィッ!でもこれを外したら?」
"ギロッ"
「わっ分かったよ!逃げ出したって金は返さないぞ!ほらカギだ!此で首輪を外せる!だからそんな恐ろしい目で俺を睨むな!」
"カチャカチャ バチン"
「失礼します。私は東の氏族ロバの村ゴンザレスの子二郎と申します。 トドメ要りますか?」
「ワシは北の氏族フルの村チューイの子スカイ。ワシの様に魂を縛れ望まぬ戦いをした者を戦士として扱ってくれるのか?」
「望まぬ戦いであれソコまで闘われた、何1つ恥じる事は在りません。貴方は戦士です。」
「ありがとう、本当にありがとう、指先1つ動かせなくとも他の戦士達にも貴方の声は届いて居ます。願わくば皆を導いてやって下さい。ではお願い致します。」
"スラッ ズバッ ビュー"
"ヒィッこいつ買った奴隷を殺しちまいやがった!"
"ヒィ! 逃げろ! 人殺しだ!"
"二郎、お前一体何を・・・"
「いくらだ。」
"へっ?"
「ここに蛮族の戦士は何人居る。」
「23人だけど?」
「全員でいくらだ。」
「え〜と、若いのが15人で金貨150枚、年寄だがまだ頑丈なのが5人で金貨25枚後の3人は1人金貨1枚で3枚合計・・・」
「おっちゃん!いくらだ!」
「178枚だ。」
其を聞いた二郎は背負っていた鎧びつから金貨の入った袋を取り出し奴隷商人に渡した。 「数えろ間違っても殺す、誤魔化しても殺す!」
「200枚在ります。」
「首輪を外せ。」
「全員の?」
「聞こえ無かったか、外せ!」
"ヒィ! ハイッ!"
「手を動かしながら答えろ。」
「この街で蛮族の戦士を奴隷にしてる者は他に居るか?」
「この街じゃ戦士の奴隷の需要は殆ど無い、俺は病気で寝込んでたせいでしょうがなく、ここで商売をしてるんだ!」
"おっちゃん"
「あぁその奴隷商の言ってる事は本当だろうな!戦士の奴隷は東で仕入れて西で売るってのが、鉄則だ!」
「ふ〜ん、西ではもっとたくさん居るのか。」
"外し終わりました"
「戦士達に告げる、トドメが欲しい方は申し出て下さい。名誉を持ってトドメを刺します。ソレ意外の方は戦です。」
「戦に出れるのか!」
「戦士として死ねると!」
「有り難い!どうか私達を戦場に!」
"ついてこい"
"オォッ!"
「おい!二郎!」
「おっちゃん、この街に何日位居るの?」
「まぁ3日って所かな?」
「ちょっと厳しいな?おっちゃんせっかく頂いた依頼だけど失敗見たいだ。」
「今からギルドに行くけどおっちゃんも来てくれる?」
「あぁ構わないぞ。」
「ありがとう、おっちゃん。」
「ギルド職員に尋ねたい。国境に出没する山賊退治の依頼はあるか?」
「在ります。ですが・・・」
「いくらだ!」
「討伐成功で金貨500枚、賞金首タザに金貨500枚合わせて1000枚に成ります。しかしこれはタザ暗殺でも上級以上、討伐と為ると傭兵団が必要な為、特級の依頼に成ります。」
「蛮族には関係ないんだろう?」
「しかし・・・」
「話は分かった、で山賊の隠れ家について聞きたい。・・・」
「おっちゃん 山賊共の根城はここから2日ばかりかかるらしい。おっちゃんの依頼達成出来なくてごめんなさい。」
「二郎本当に行くのか?だってお前さん意外武器1つ持って無いだろ!」
「ハハハッ武器が欲しけりゃ敵から奪うさ。心配してくれてありがとう。おっちゃんお元気で!」
「あぁお前さんもな二郎!」
おっちゃんは良い人だ!あんな良い人の依頼を裏切る何て本当馬鹿だ!挙げ句の果てにもらった金貨全部使っちゃった。本当に大馬鹿だわ!・・・それでも我慢出来ない事もある!
「聞け!今から敵の寝込みを襲う!闇は我々の味方だ 女子供はほおって措け!戦士は皆殺しだ、1人残らず殺せ!」
"オォォォォ〜"
"突撃!"
"バタバタ バタン!"
「 頭大変です!」
「何だってんだ!こんな夜中に!」
「敵襲でさ!"
「なっ何処の兵だ!都市の役人には鼻薬は嗅がせておいたろう!」
「兵隊じゃないんです!」
「蛮族が責めて来たんです!」
「テメェら寝惚けてんのか!」
「本当なんです!蛮族共が襲い掛かって来てるんです!」
「見張りは、どうした!」
「どうもこうも、あっという間に殺されて砦の中じゅう大混乱です!」
「外の声聞いて下さい。」
"ぎゃぁぁ〜" "化物だ〜" "何でコイツら斬られても刺されても動いてるんだ!" "奴隷の首輪か?" "嫌してない" "あいつら殺した相手の武器で襲って来やがる!" "お頭呼んでこい" "百人斬りのタザさんにあいつら殺って貰うんだ" "
「お頭早くお願いします。」
「ふざけんな!てめぇらで何とかしろ!」
"そんなお頭"
「うるせぇ!退け!」
"ドスッ お頭・・・ドサッ"
「何処に行くんだ?お頭何だろ?」
「てめぇ!糞蛮族が!調子に乗るなよ!」
「そうかい、最期にテメェの名前を聞かせてくれよ。」
「俺こそは百人斬りのタザ様だ!」
「そうかい、じゃあ、死にな!」
タザが側に於いてあった剣を抜こうとした瞬間、二郎の槍は奴の喉に突き刺さっていた。
「遅い!何が百人斬りだ!下らん」
"百人斬りのタザの首、二郎が討ち取った"
"オォォォォォ〜"
"ヒィィィィ〜降参だ出すくれ!"
"ズバッ なっなんで バタ"
「降伏しても奴隷に為るだけだ、俺達ゃ二度と奴隷には成らないし敵を奴隷に売ったりしない。」
"殺せ!殺しきれ!戦士の作法だ〜"
"オォォォォォ"
この日、山賊の砦に於いて200人近い山賊が殺された。
最初この話を聞いた人々は24人でタザ率いる山賊を討てるはずもないと馬鹿にしていたが、その後の顛末を聞き震え上がった。
街を出て4日後二郎達は帰って来た。24人居た蛮族は二郎を要れて10人にまで減っていた。
しかしすさまじいのは、山賊から奪ったと思われる馬車に積まれた金、鎧兜に武器、馬、確かに数百人分はあると思われた。
しかし、皆を脅かし恐怖させたのは、その荷物じゃない!馬車に積まれてる首の山だ!恐怖に包まれ苦悶の表情をさらした首首首!在るものは腰を抜かし、またある者は吐いた!
そしてギルドに着いた二郎達は職員を前に1つの首を置いた。
「賞金首タザの身印お改めを!」
"ヒィッ!"
「たっ確かにタザと思われます!直ぐに手続きを致します!」
タザ殺される!近隣の都市に衝撃が走った。それも殺った相手が小数の蛮族の傭兵!その手口はどちらが山賊か判らぬ程の残虐さだと!
この後生き残った蛮族達は二郎10人隊を名乗る様になる。
「おっちゃん!待っててくれたの?」
「お前が受けた最初の仕事がそんな残酷な依頼で在って良いはずがねぇ!他の奴らがどう想おうと、俺だけはお前がやさしいガキだって事を知ってる。」
"おっちゃん"
「きっちり帰りも送って貰うぞ!帰りは護衛が10人に増えやがった!」
「へへっ!ヤロウ共仕事だ!きっちり殺るぞ!」
「ヘイッお頭!」




