旅っていいかも!
道具屋に泊めてもらった俺はこの気の良いおっさん名前は・・・え〜と
「おっさん、名前何て〜の?」
「おっさんって、俺は一応依頼人だぞ!まったく二郎ちゃんには敵わね〜な!俺の名はホガールだ!」
「よしっ!分かったホガールのおっさん、所で馬車に乗っかって西門で何を待ってるんだ?」
「はぁ!そんな事も知りないって!お前さんこの街にどうやって来た!」
「てくてく歩いて。」
「もしかして一人でか?」
「ぶら〜りぶらぶら 一人旅です。」
「はぁ〜良く無事でたどり着いたもんだ!今のご時世、街の外壁を越えたら山賊だの魔物だのがウヨウヨ居るってのに!」
「そうか運が良かったんだな!でも精々デカい鶏が居た位だったけど?」
「デカい鶏?もしかしてケツに蛇生えて無かったか?」
「良く分かったな!まったく下品な鶏だった。」
「そりゃあコカトリスって魔物だ!それでどうした!」
「食った。焼き鳥にして。旨かったぞ。」
「食ったって!その鳥の心臓はどうした?」
「股肉意外は、ポイッ!捨てちゃった。」
「魔石が〜!捨てんなよ!他にも使える所、イッパイあるのに〜!」
「魔石?ありぁあ、亜人の心臓だろ?」
「別に亜人じゃ無くても取れる!勿論質は落ちるがな!」
「ふ〜ん!じゃあ魔石6個損したな!」
「6個?」
「結構な数が其処らじゅうに居たから毎日飯の度に狩ってた。」
「グォ〜勿体ね〜!」
「なぁおっさん、くっちゃべってる間に何か馬車が集まって来たけど?」
「あぁ其を待ってたんだよ。馬車1台で行動するより大人数で纏まって動いた方が襲われ難いんだよ。」
「成る程ね〜嫌〜勉強になるわ〜。」
「頼りなるのかならないのか判らないやっちゃな〜?じゃあぼちぼち行くか、ソレッ!」
馬車に揺られて行く旅も結構良いもんだな!村があれば村の広場で商売をして無ければ複数の馬車で陣形を組んで眠る。こういう生き方も在るんだな。
最初に会った時は恐い顔の蛮族だと思ったが話して見ると気の良いアンちゃんだった。
蛮族の若者は見かけは恐いが話して見ると田舎の気の良い若者が殆どだ!よっぽど都市の若者の方がすれてる奴が多い!何よりこのアンちゃんは働き者だ。
村で商売をする時も街出身の冒険者は自分の仕事じゃないとばかりに手伝いもしないが、こいつは違う!自分から進んで手伝ってくれる。
また村までたどり着けず野宿する時も他の馬車に話をして陣形を組み寝床を作ってくれる。
そのうえ昨日は・・・
「おっちゃん、やっと鶏肉がやって来た!ちょっと捕まえてくるわ。」
そう言ったかと思えばあっという間にコカトリス
を殺して持って来た!
他の商人や冒険者が呆けている間に首を切り血を抜き腸を出し羽根をむしる、塩胡椒をかけて火にかける!
「おっちゃんほらっ心臓と羽根!」
「ほらって何だ!」
「この前話した時に欲しがってたろ?」
そら誰だって欲しがるだろ!こいつ分かってるのか、コカトリス1羽でコイツに支払う料金を賄えるって!
挙げ句の果てに焼いた肉も周りの商人や冒険者に配っちまった!
「おっちゃんほらっモモ肉此処が1番旨い、早く食おうぜ!」
まったく初めての食った魔物の味は確かに鶏だった。
旅も5日目に入りもうすぐ次の都市に着くって所で、どうにもキナ臭〜く成ってきた!
「おっちゃん馬車停めないで聞いてな、あの先の左手にあるこんもりした丘とその右手にある林、あの2ヶ所で待ち伏せ掛けてる奴等が居るッポイ。」
「居るッポイって何だっ!」
「勘だよ、カン!でも仕掛けるならあそこだよ!」
「おいっ!マジか!其じゃ急いで周りの馬車に知らせなくちゃならないな!」
「もしくはここでおっちゃんの馬車だけ鞭を入れるって手もあるよ!」
「コラッ二郎云いか良く聞け、人には通さなきゃならない筋って者がある。商人には商人の、戦士には戦士のな!」
「クックックッおっちゃんらしい!あんまり喜ばせないでよ!そう云う事なら周りの冒険者に話を着けて来るよ。おっちゃんは為るったけゆっくり馬車を進めてよ。」
「兄貴商人の隊列が来ました。」
「やっと来たか!」
「此でお頭にどやされ無いで済みそうだ!てめぇら合図をしたら弓矢を放て後は何時も通り突撃だ!ヤロウは殺せ女は分かってるな!」
"ヘイッ"
確かに隊列組んだ馬車が10台、1台に付き冒険者 が二人としてざっと20人、数の上では殆ど変わらないが、奇襲の利はこっちにある。
負ける分けがない!其にしても何をトロトロしてんだ!あの馬車は?
"ぎゃぁぁ〜" "うわっ" "ひぃ〜"
「なっ何だっ!何が会った!」
「大変です!林に伏せて居た奴等が襲われてます。」
「だっ誰にだ!」
「俺たちにだよ!」
"ズブッ"
「えっお前誰?」
「俺か?俺はテメェを殺す戦士だよ!」
"イダイ イダイヨ・・・"
「そうかい!じゃあトドメのサービスだっ!」
"ズバッ ビュー"
" 殺せ〜山賊どもを皆殺しにしろ〜!山賊どもより此方の方が数は圧倒的に多いぞ!皆殺しだ〜!"
"ひぃ〜助けて〜" "にっ逃げろ!"ぎゃぁぁ〜"
二郎の奴が、殺りやがった!ハッハハ、アイツの言う通り、奇襲と大声で山賊どもが逃げ惑ってやがる!
「云いかい!おっちゃん、彼奴見て来たが完全に油断仕切ってる!
あれなら1発咬ましてパニクった所、騒いで殺れば、楽勝よ!
他の冒険者にも話着けて10人で襲うから、残り半分で馬車を守るね!
おっちゃんは弓の届かない所までゆっくり馬車で進んで、最悪馬車は止めても良いから!」
これだけ喋ってあっという間に行っちまいやがった。
どっちが雇ったか分かりゃしねぇ、全くとんでもないガキを雇ったらしいや!




