二郎ちゃんナメられる
二郎ちゃんが砦を出て1週間
此処が自治都市か〜東ローランドのお城ほどじゃ無いにしても立派な門だよな〜さぁっ!サッサと嫁買って帰るか!
「最果ての都市ベレズマへようこそ。」
"ジロリ! フ〜またか。"
「それじゃ、チャッチャとかたずけようか!名前と、何処の氏族か、後は目的は。」
「二郎です。東の氏族です。嫁とりです。」
「うん、正直だね、でもそういう時は冒険者になりに来ましたって言わないとね。」
「すいません。冒険者になりに来ました。」
「はい、結構です。冒険者事務所は門を潜ったら大通りを真っ直ぐ行って右手に、在ります。」
"はい、次の方"
「あっあの?」
「何?」
「この街に奴隷売り場があるって」
「無いよ、と言うか閉まってる。ローランドで戦争があったからね。その手の商人は最も西の国に居るよ。」
"ガーン"
イキナリ失敗!
まぁなんだ!とりあえず中には入れたし、冒険者ギルドに行ってから考えよ!これ以上悩むと禿げる!そしてゴリラになる!それだけは避けねば!
"ブシャン!"
あ〜風邪引いたかなもしくは二郎がワシの悪口を・・・考えすぎか。
道の右手、右手、これかな〜?
"すいませ〜ん ごめん下さ〜い"
「はいはい、何でしょう?」
「此方が冒険者ギルドですか?」
「惜しい!此処は冒険者の装備品を扱う店でね、ギルドは2件隣だよ。」
「ご親切にどうも。」
「な〜に、お前さんも冒険者志望だろ!この時期は、東から蛮族の若者がたくさん来るからね!冒険者になったらうちの商品沢山買ってってよ!」
"はぁ"
此が冒険者事務所か結構大きな建物だな!今度こそ間違えないで、
「失礼します!冒険者に成りに来ました。」
「はい、いらっしゃい!此方は初めてですね、それじゃ貴方は一番右側のカウンターに進んで下さいね。」
何だろうこのしゃべり方、転生前の記憶が・・・サービス業舐めてんのか!お客様は神様だ!お前らは会社の歯車だ!・・・うん!だから何だって云う感じだ、何か俺の記憶は役にたたないな〜
「はい、いらっしゃい。本日のご用件は!」
「冒険者になりたくて。」
「はい、では此方の書類をご記入下さい。あっ!ごめんなさい蛮族の方は基本読み書きが駄目でしたね。此方で書きますから質問に答えて下さい。」
何だろう、このめっちゃ馬鹿にされている感じ。
「お名前は」 「二郎です」 「出身は」 「東の氏族です」 「お年は」 「15才です」 「冒険者への志望動機は」 「生活の為です」 「はい、では後は冒険者の仕事について説明しますね。」 「はい。」
「冒険者のお仕事には幾つかの種類とランクが在ります。
種類としては狩人、傭兵、探索者が在ります。
ランクに関しては初級、中級、上級、それに特級が在ります。
これは新人の方が無理な仕事を引き受けて死亡するのを防ぐ為に在ります。
但し二郎さんは蛮族出身者ですので級は関係無く請けられます。
但し非常に見分けの難しい薬草採取などの場合受けれない事も在ります。此処までは宜しいですか?」
「はい、つまりは蛮族出身者は捨て駒と云う事ですね。」
「イエイエ決してそういう分けてでは在りません!ただ幼少期から戦闘に参加しているケースが多い為の処置です。」
"ジー"
「本当デスヨ、ヤダナー、」
「まぁいいでしょ!所詮蛮族だし!」
「そうそう。あっ!」
「・・・そろそろ手続き終わりですか?」
「え〜はい。こちらが冒険者登録証とギルドタグです。そのタグでどのレベルか判る様になって居ます。無くさない様にして下さい。」
「分かりました。早速ですが隣の都市に行く依頼が有れば請けたいのですが。」
「そうですね?では此なんかいかがでしょうか?」
依頼 隣の都市迄の護衛任務、ランク中級 依頼料 金貨5枚+護衛期間中の食事
「読んで貰えますか。」
「良いですよ。え〜っと依頼内容は商人の護衛ですね、初級の仕事で料金が金貨1枚です。中々良いんじゃないですか?」
「へぇ〜俺には中級で金貨5枚って読めるけどな!」
"???????"
「兄ちゃんよ!てめ〜東の氏族だと思ってとことん舐めてんな!まぁいいやちょっと面貸せ!」
「ヒィ違うんです!待って下さい!」
「違わね〜し、待たねえよ!」
"ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ、"
「おい!若けえのそれぐらいにしておいてやれ!」
「何だっ!てめぇが代わりに殺られんのか?」
「落ち着け!このままじゃお前えさんギルドから追われる事になる!それだけは避けた方が良い。訳け言ってみな!」
・・・・・・
「ふ〜良く分かった!
お前が怒るのも無理はない。
銭の誤魔化しは絶対に許されない。
其をやったら誰もギルドを信じられ無くなる。
相手が蛮族だろうが何だろうが、関係ない!
おいっ!てめえはクビだ出て行け!」
「悪かったな若いの俺は此処のギルドの頭をしている者だ。本当に済まなかった。」
"ムフ〜"
「分かりました。詫びを受け入れます。」
「有り難い。二度とこんな事はさせねぇ。」
「では改めて依頼を受けます、但しまともな依頼をお願いします。」
「隣の都市に行く以来だな?」
「これなら良かろう。 依頼内容は商人の護衛依頼料金は金貨5枚+食事付き。失敗したら依頼料金は無し。依頼者は2件隣の道具屋のオヤジだ。」
「受けます。依頼は何時から?」
「この書類を持って店に行けば分かる。」
「どうもありがとう。」
「構わん、此方こそ済まなかった。」
「終わった事です。忘れました。」
"ヘッヘッヘッ判ったよ。"
"ギィ〜パタン"
「ギルド長あんな奴を放って於いていいんですか!」
「そうです!職員に暴力を振るう何て!」
「すぐに資格停止にして他の冒険者に捕らえさせましょう。」
「はぁ〜馬鹿か貴様らは!あの若いのが許してくれてなければ此処のギルドは潰れていたわ!
何よりあの者を捕らえようとすれば他の冒険者達が黙ってはいまい!
何せ原因が職員による金銭の誤魔化しだ!」
「ならば街の治安兵を使えば?」
「大馬鹿者!ギルドの恥を街中に広める積もりか!
この件はこれで終わりだ!二度と金銭の誤魔化しは赦さん!次は俺の手で殺す!」
あ〜ムカついた。しかし良い間で止めて呉れたよ、あのおっさん。危うく殺っちまう所だった。
さてと、気持ちを切り替えて、
"コンコンッ"
「失礼します。」
「ん?さっきのアンちゃんかい?どうした?もう買い物に来てくれたのかい?」
「嫌え、今度は此方の護衛依頼を受けて来ました。」
「オォそうかい!そりゃあ奇遇だ!出来れば明日から動きたいんだが、構わないかい?」
「分かりました。では明日。」
「待ちなよ!お前さん泊まる所はどうするんだい?」
「今から宿を探します。」
「それならそこのソファーでよけりゃ泊まっていきな!これも何かの縁だ飯位はおごってやるよ。」
「・・・ありがとうございます。」
「なぁに、良いって事よ。」




