正座で説教
東ローランド西の氏族陣地
俺は今何故かお偉いさん達と捕虜の王子の前で正座をさせられている。
転生者としての微かな記憶の中に怒られる際に取らされるポーズだったと記憶されている!
しかし100歩譲って正座は良いとしてもその上に石を載せるのは如何な物か、此では動くに動け無いではないか!
"動くな!"
「動けるか!ど阿保!」
「貴様無礼は赦さんぞ!」
「うぅさいガリガリ王太子!何で、俺が負けた奴の前でこんな目に遇わなきゃならないんだ!」
「二郎、少し黙ってろ。」
・・・・
ウワッ族長マジで怒ってる!ヤバイ!
「うちの若い者がチィットばっかしヤンチャしたのは判りますがこいつはちょっとやり過ぎ何と違いますか?」
「何を言う!明らかな命令無視だろうが!」
「俺がこいつに偵察を命じたんだ!
こいつが何処偵察しようがテメェに文句付けられる筋合いが何処にある!」
キャ〜族長カッコいい〜!類人猿最強
"ギロッ"
ウワッめっちゃ睨まれた考えてる事バレたかしら?
「しかし此方は待機せよと命じたはずだ!」
「命じただ?俺は協力を求められただけだ!」
「さよう、ワシ等は家臣では無い。協力する事は合っても命令される覚えはない。」
「ウム、ナイジェル王太子に措かれては何か勘違いをしている様だ。」
"グッ"
ピーピー北の族長も南の族長ももっと言っちゃって〜!
"ギロッ! ギロッ! ギロッ!"
「兄上、其処までにして下さい。お三方もどうかこれ以上はお辞め下さい!」
「先ずは3氏族に対する倅の非礼を詫びよう。」
"父上"
「黙れ!敵国の王子の前で騒ぐな!」
「キュベト王子に置かれましてもお恥ずかしい所をお見せしました。」
「ふんっ、蛮族共に何を期待すると言うのだ!馬鹿らしい!」
「ふむ、ではお互いに見苦しい振る舞いは止めて話し合いに入りますかな?」
「結構だ!」
「先ずは西ローランド王国・・・」
"ローランド大国だ!"
「まぁ相手との交渉にはもう少し時間が掛かりそうです。ご容赦戴きたい。」
「ふんっ!承知した。」
「次に其処の若者だが?」
「少々お待ち下さい。」
ん?誰だよ空気読まないで入ってくる奴等は?
ムムッ中々のイケメンお互いに通じ会う部分がありそうだ。
「シルバ!砦を出て一体どうしたのだ!」
「はい!父上、そしてコング族長、この若者についてですが、私にお預け戴けませんか?」
「フム、理由を聞こうか?」
「はい、この馬鹿物いえ、若者、上層部としては処罰したい所ですが、その様な事をすれば全軍の士気に関わります。」
「何を言う!命令不服従は罰して当然ではないか!」
「ナイジェル兄上、彼の者を罰する資格があるのはコング族長だけです。」
「何より、3氏族の間では乱闘事件で名を知られ皆から可愛がられているとか?
ましてや此度の一騎打ちで我等、西の氏族の若者達からも一目措かれては居るとか?
何より手柄を挙げた者をただ罰してはこの先誰も戦おうとはしなくなります。」
「その様な事・・・」
「続けよ。」
"はっ!"
「彼には褒美として最前線の砦で戦って貰います、実際には砦の中にて反省して貰います。」
「フム、まっそんな所か、如何ですかなコング族長。」
「・・・承知しました。」
「二郎の安全は・・・」
「東ローランド第三王子の名において必ず。」
「宜しくお願いします。」
「ではその様に、他の族長方も宜しいか?」
「結構です。」
「ウム。」
「では、東の氏族ロバ村ゴンザレスの子二郎、東ローランド第三王子シルバに預ける者とする!」
イヤイヤ何勝手に決めちゃってるの?
何で砦勤務意味判んない。
不当判決だ!上告しますっ!なんて考えていたら、
「二郎、命令だ当分の間は大人しくしてろ!」
ウワ〜族長マジ顔だ〜マジ顔でもゴリラ顔だ〜
「では二郎君、砦に行こうか!」
こんな時こそ転生パワーで何か出てこいやっ!
ドナドナドナドナ〜荷馬車か揺〜れ〜る〜。
駄目だ哀しさだけが何かマシマシになってしまった。しょうがない寝首掛かれない様にだけ気を付けよう。
"コンッコンッガチャ"
「おやっ、兄上方こんな時間に如何なさいました?」
「シルバ!良くやった。」
「何の事です。」
「あの憎たらしい馬鹿の事だ!良いか隙を見て殺せ!殺して仕舞えば後は何とでもなる!」
「何て事を言うんだ!あのような立派な働きをした若者に!」
「黙れ!ガンボ!あのような恥を私に掻かせた者を生かして置けと言うのか?」
「良いなシルバ!これは命令だ!」
「承知しました。兄上が自害してでも為したいと言うのであれば、逆らう事は出来ません。」
"なっ何を言ってる"
「父上は常々おっしゃっていました。
3氏族を大事にしろと、今回の件あの若者が万が一にも安全な砦で命を落とす様な事が在れば、3氏族は我々を絶対に許さないでしょう。
最悪西ローランドの側に付いて一戦、少なくてもこの地からは引き上げるでしょう。
そしてこの後は、我々と敵対関係となります。」
「まさか、其処まで馬鹿では無かろう!」
「あの者達は我々とは価値基準が違うのだ。彼等は名誉が第一なのだ!彼等が一度でも戦に際して金銭などを要求した事があるか?」
「ガンボ兄上の言う通りですよ。西だけでも手に余るのにこの上、東にも兵を割けと?
父上は私だけに留まらず、必ずやナイジェル兄上にも責任を取らせるでしょう。
ナイジェル兄上の首を持って、和平を結ぶそれしかないのですから。」
「で、どうします?」
「もうよいっ!好きにしろ!」
「兄上方父上の望みは西ローランドの征服です、努々お忘れなき様。」
「ナイジェル兄上は相変わらずだな!
ガンボ兄上の3氏族好きにも困った者だが、で、聞いてみてどうだった二郎。」
"ガチャ"
「あの〜?こんな事聞かせちゃって良いんですか?」
「構わない。お前には自分の立場と言う者を理解してもらわねばならんからな!」
「はぁ、とりあえず砦で大人しくしてます。」
「それで良い。」
"でも、"
「ん?」
「でも降りかかる火の粉は叩きます!」
「ウム!それで良い!」
「それとな、此は忠告だ!自分の面子を守ろうと思ったら相手の面子を潰さん事だ!」
「はい、」
それでも必要なら徹底的に殺るけどな!




