西の氏族なのに東ローランドって・・・
俺は東の氏族2000を兵を率いて、西の氏族を助ける為、軍勢を率いて進んだ・・・
"遠くねっ!"
「族長!遠くね!一体どれだけ歩けば着くのさ!もう20日も歩いてるんですけど?戦とか終ってたらどうすんのさ?」
「大丈夫だ!戦は一旦始まったら簡単には終わらん!それに其処の丘を越えれば街が見えるはずだ。それより東の氏族を率いてるのは儂!二郎ちゃん自分が一兵卒だって判ってる?何で儂の替え馬堂々と乗っちゃてんの?」
「さっ丘まで競走だ、それっ!」
「誤魔化すな!クソガキッ!」
5分ほど馬を走らせると確かに見えては来た。
「二郎!コラッいつの間に乗馬覚えた!」
「なぁ族長、あれか?」
「ん?あぁあれが西の氏族の街だ。そんな事より馬の件だ!」
「馬なんて放ッとけ、其よりあれは城だろ!」
「おおっ良く知ってるな!確かにありゃ城だ。」
「何で西の氏族は城でうちは砦よ!」
「あ〜それな、今から30年位前までは、1週間位前に通った砦、あそこが西の氏族の街だったんだ!
」
「それで?」
「今の西の族長が隣の国攻めたんだ、で掻っ払ったのがあの城だ。」
「は〜なるぼどね。・・・ん? そうすると今回戦う相手は?」
「30年前城盗られたローランド大国だ!今は西ローランド国と呼ばれてるな!」
「ふ〜ん、じゃあ東ローランド国もあるの?」
「何を言ってんだ!今から助っ人に行くのが東ローランド国だ!元々この辺を西の国々ではローランド地方って呼んでたんだ。」
「つまり国レベルの戦争に行くの?」
「行くのもなにも、もう来とる!」
「それより馬!何で儂より二郎ちゃんになついてるの?」
「あぁ 訓練サボって乗ってる内に・・・」
"ゴンッ"
「そんな事だと思ってたわ!」
イテテ、頭蓋骨が陥没したらどうすんだ!
禿げゴリラめ!
しかしこいつは思ってたよりデカイ戦になりそうだ!
武功次第じゃ村に帰るのが本当に早くなるかも知れないな?
しかしこっちは砦向こうは城本当に対等な同盟なんだろうな?
うちの氏族単純だから騙されてなきゃ良いけど?
「良く来てくれた!コング族長!そして東の氏族の戦士達!」
「盟約に従い参上しました。ローランド国王!」
「止めてくれ、我等4氏族は対等だ、西の国々の者には王と呼ばせるが我々の間では族長と呼んで呉れ!」
「承知しました、西の族長!」
「うむ!門の前で立ち話もなんだ、さぁ入ってくれ!他の氏族も来ている!」
ふ〜ん、まぁ今の族長さんは東の氏族をちゃんと扱って呉れるらしい?でも王さんの周りに居た奴等はそうでも無さそう?特に王さんの後ろに居た奴等はビミョ〜だよね〜?
「なぁあの王さんの後ろに居る奴等は誰よ。」
「ん? ありゃ王さんの子供等だ!ノッポのガリが長男のナイジェルで髭生やした猪が次男坊のガンボだ後は知らん?」
「子供は二人だけ?」
「嫌、確か三男坊がいたはずだ。」
ふ〜ん、まっ親父が生きてる間は大丈夫かな?それに難しい事を考えるのは族長の仕事だし、あんま考えると熱出ちゃうし!
一休みしたら街に出て見るか!
観光地と言えば見馴れない景色や知らない食べ物、そして旅行に来たヤンキー!
北、東、南からヤンチャな若者が集まって来れば当然こうなる!
「コラッ!ナニぶつかってきてんだ!」
「ア〜?テメェが避けりゃあいいんだろうが!」
「ったく、北と南の氏族が争そってんぞ!マジウゼェ!」
「んだコラッ脇からグダグタ言ってんじゃねぇぞ!シャバ僧が!」
そしてこうなる。
「殺んのか、コラッ!」
「殺れる者なら殺ってみい!」
「よっしゃ行ったら!」
戦争の前の大乱闘、大人達はこの事を察してたのか街に出る際武器の類いを一切持たせなかった。
しかし武器を持ってないとは言え、訓練を受けた戦士達が殴る蹴る投げる締めるの素手ゴロで死者が出なかったのは本当にラッキーだった。
何でも後から聞いた所、大体若い者が集まると毎回おこるらしい。後は酒呑ませとけば何となく仲良くなるらしい?まぁ力関係がはっきりするって感じ?しかし西の氏族は参加しなかったな?
「何故参加させなかった!あれにより若者達は戦場で互いの氏族を信頼出来る様になるんだ!」
「弟よ、いい加減その様な野蛮な考えは棄てよ!我々は一国を支配する者ぞ!何時までもあのような蛮族と同じつもりで居てはいかん!」
「父上も、いい加減にあの者達を対等に扱うのはお辞め下さい。」
「王太子よ、そなたは考え違いをしておるな。何より考えが顔に出過ぎる!」
「何を仰います!」
「余はあの者達を対等などと昔から思っておらん。」
「父上!何を言うのだ!」
「まぁ聞け!二人共それでもあの者達を対等に扱うのは、それだけの価値があるからだ。」
「我が国の北、東、南は亜人の支配地域だ、それでも今まで亜人共との戦に巻き込まれ無かったのはその防波堤として彼の者達の存在が大きい!
儂の生涯の夢は西ローランドを倒しローランド大国を我が手中に治める事だ!それとも、そなたらは余に亜人相手に不毛な争いをせよと申すか?」
「父上のお心を解せずお詫び申し上げます。」
「忘れるな、あの物達はローランドの盾だ、精々大事に扱う事だ!」
「ローランド王の会話を聞いてキタヨ、村長。」
「うむ、ご苦労じゃったのうアレクちゃんや、では報告に行くかの。」
"コンッコンッ"
「入ってくれ。」
「失礼致しますじゃ。只今報告が入りました。」
」
「ご苦労さん、そのまま報告してくれ、他の族長方にも聞いて戴こう。宜しいですかな?」
「東の族長の耳は流石にお早い。」
「全く羨ましい限りですな。」
「まっ予想の範囲内でしたな。」
「此ならば次の王も我々に牙を向けては来ますまい。」
「されど油断は禁物かと?」
「当然でしょう、我等の背後には部族の命運が懸かっております。」
「では、此からも3氏族心を合わせて西を見張ると云う事で。」
こんな会話が為されてる事も知らずに俺達は・・・・
"二郎ちゃん!呑んで呑んで呑んで、呑んで!"
「うぇっぷ!もう無理〜!」
予想どうり若者達で大宴会に突入していた!




