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秋子の為なら喜んで!

ゴンザレス一家全員で無事正月を越え、俺は14才になった。

俺に取ってのこの冬は唯ひたすら秋子の面倒を見る為だけに存在した。


とにかく秋子は可愛いい!

世界一?

嫌!

宇宙一の可愛さである事は間違い無いだろう。

近所のオバチャン連中もあらっ可愛いいわねぇと寄ってくる、まぁ宇宙一可愛い秋子を間近で見たい気持ちは解らんではないが間違って唾でも掛けやがったらその首もぐぞっ!


俺の秋子愛はこの程度では収まらない。通常赤ん坊を寒さから守る為にお古の毛皮が使われるが、

俺の秋子が、子汚い毛皮にくるまるなど耐えられない!

俺は泣く泣く秋子を母ちゃんに預け森に入った!


今回の狙いはゴールデンフォックス!歳を重ねる毎に尻尾の数が増えると言うゴージャスな獣だ!正にゴージャスな秋子にこそ相応しい毛皮だ!

本来なら時間を掛けて狩りをする所だがそんな悠長な事をしていて秋子が風邪でも引いたらもっと耐えられん!


俺は五感の全てを!否!第六感までも使い、ゴールデンフォックスを狩って狩って狩りまくった!


恐らくこの地域のゴールデンフォックスは死に絶えた事だろう。

可哀想に・・・しかし秋子の豊かな生活には返られない。

俺は30枚のゴールデンフォックスの毛皮を持って還ったのだった。

しかし帰還の先には新たな脅威が立ちはだかっていた。


"頂戴"

"はぁ?"

この唐突な登場は我が義姉モヒ子さんだ!


「あんたあたしに逆らう気?」

「イヤイヤ逆らう積りは無いですよ!」


唯解って欲しいのは、これはゴージャスな秋子の為の毛皮がであってモヒカンのせいで頭が寒い人用の毛皮じゃないと言う事を!


「沢山あるんだから良いじゃない!」


解って貰え無さそうだ。まぁしかしこの人は秋子の命の恩人でもある。また、この先秋子に何か在れば助けて貰う事も在るだろう。モヒカンを隠す部分位なら呉れてやっても良かろう。


「分かりました。義姉さん、では一枚だけ 。」

「ありがとう!じゃあダーリンと二人分のコート作るのに必要なだけ戴いて行くわね!」


そう言ってあのモヒカン20枚も毛皮をかっさらって行きました!


二郎14才にして初めてカツアゲをされる。


何て事だ!30枚有ったゴールデンフォックスが今やたったの10枚に!人の上前を取るなんて最低の行為である!


これ以上盗まれない様にせねば!

目が在った奴等は皆敵だ!目を逸らした奴等は皆殺しだ!ガルルルル・・・俺は心の中の変なスイッチをオンしながら秋子の待つ愛しい我が家に帰還したのだった。


「母ちゃんこれで秋子に暖かい装備一式を!」


俺は思いの丈を込めゴールデンフォックスを渡した!


「あらっ!何処行ったかと思ったらキツネ狩りに行ってたのかい!秋子が、グズッちゃって大変だったよ。」


この瞬間俺の中ではゴールデンフォックスの存在は綺麗サッパリ消え去り頭の中は秋子一色に染まっていた。


"秋子〜寂しかったでちゅか〜お兄ちゃんも淋しかったですゅよ〜!"


あの一瞬母ちゃんの顔が邪悪な笑みを浮かべて居たのを見逃しさえしなければ、あんな事には為らなかったのに!


毛皮の事をすっかり忘れ愛しい秋子とキャッキャッウフフな生活を送っていた所、母ちゃんから小さな手袋が渡された。

それは金色に輝く可愛らしい手袋でした。

母ちゃん曰く毛皮が足りなくて此しか作れなかったよ・・・アレ?確か俺は10枚の毛皮を渡したハズでは?・・・母ちゃんあんたが着ている金色のコートはナニ・・・


"オイッ"


「何で秋子の毛皮来とんねん!」

「うるさいねっ!子供にはまだ早いのよ!最初は手袋位から始めるのがちょうど良いの!全く最近の子供は贅沢になって!」


逆切れである。俺は小さくなってしまった毛皮を秋子の小さなお手てに着けて見た。


「秋子、お兄ちゃんがだらしないばっかりに手袋だけになっちゃってゴメンね。」

その時、秋子が小さなお手てで俺のゴッツイ指をニギニギしてくれたのだ!


"秋子〜!"

兄ちゃんは後10年は戦える!


そんな秋子とのラブラブな時間を過ごして居ると外から叫び声が聞こえて来た!


ゴールデンフォックスが一頭、突っ込んで来るぞ!

デカイッ!

尻尾の数が、九本もあるぞっ!

門を閉じろ!

そんなもん意味ない!

皆武器を持て!戦士達よ怯むな!


"クックック"

まさか向こうから来て呉れるとはな!


「秋子。お兄ちゃんな、今からチョット行って秋子のお洋服取ってくるから、良い子でお留守番しててな!」


俺はぐずる秋子を母ちゃんに渡して、

槍を引っ提げ外で暴れてる秋子のコートへ戦いを挑んだ!


まぁ結果は幾らデカイとは言え所詮は狐、村の戦士から寄って集ってフルボッコにされてました!


尻尾の一本をぶった切り、家に戻り母ちゃんに頼みまくって何とか秋子のコートに仕立てて貰う。


秋子〜!金色のコートが似合ってるぞ〜!


"ア〜ウ〜"


秋子が返事をしてくれた!

ウォォォォ次は何を狩って来るか!兄ちゃんの、やる気スイッチは秋子の為にある!


"ウ〜ガ〜"



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