プロローグ 昔の夢
何の説明もなく始ます。
いつもだ、いつもあの時のことを夢に見る。
忘れられない夜のことを‥
五年前、小学生五年生のころだった。僕はいつものように漫画を読み終わった後午後10時頃布団に入り眠ろうとしていた。
その時、やけに下がうるさかったので、寝る前に少し下に降りることにした。
「おかーさん、おとーさんどうしたのー?うるさいんだけどー」
そう言いながら階段降りていたら、母のかすれた声が聞こえた。
「と‥とうや‥あなただけでも外に出て逃げて‥お母さんもうもちそうにないから‥」
何を言ってるのだろう意味が分からないそう思いながらリビングのドアに手を握り
「何言ってるの?どうしたの?」
そう言いながらドアを開けると
そこにはもうリビングは無かったいや、正確に言おう、そこはいつものように過ごしていたリビングじゃなくなっていた。
電気は消えテレビは切り裂かれたように斜めに切れていて、部屋の壁は本来の白色を埋め尽くす赤黒い色をしていた。窓は割れ、頭のない人の身体らしきものが転がり、そして僕の視界の中央には全身が真っ黒の二メートル以上はありそうな大きな人型の何かとその鋭そうな指で貫かれている母の姿が映っていた。
「はやく‥はやく‥にげ‥」
理解が出来なかった。何が何を何に‥何で‥
そんな思いだけが頭の中を埋め尽くした。
声なんて出なかった。未だに信じられないのだ今の光景が
しばらくというか、3、4秒位たった後やっと脳が動き出して逃げなきゃどこかに逃げなきゃそんなことが浮かんできた。しかし、動かないのだ足が立っているのがやっとだというくらい震えてるだけだった。
すると、今まで動かなかった黒い人型の何かが母の身体から手を抜きこちらに歩いて来た。
やっとだやっと人型の何かが動き出したと同時に自分の足が玄関の方へ動き出した。
次の瞬間、僕の胸に何かが突き刺さった。
なにが起こったか分からない、痛みなんて感じるのを忘れたまま
目が次第に閉じていく、目の前にはさっきまでいたはずの黒い何かは、消えており
「当たりだぁ」
そんな奇麗な女の子の声が小さいけれど確かに聞こえた。
それがなんの声なのか考えるまもなく意識が途切れた‥‥
なんなの説明もなく終わりましたがまだプロローグですので追々分かってくると思うのでご勘弁m(__)m




