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1st 1-16 死神(姉さん)の実力…

 姉さんが意気揚々と武器を構える。

 手に持っているのは大きな鎌、デスサイズと言われる代物だ。姉さん本当にあれ振り回す気なの?


「じゃ、藍君!私頑張ってくるね!」

「う、うん…いってらっしゃい。」


 不安だ、あれで斬られる彼らの身が心配だ…。


[ああ、大鎌ですね、超えげつないスキル満載の。]

[流石は死神と言ったところでしょう。鎌のスキル作ってる時に「やっちゃったかもしれない…」とかそんな会話してますし。]

[とまあ、そんな裏話も聞けたところで、試合を開始したいと思います。PKとPKKの対決です。結果は分かってると思いますが頑張って下さい!]


 本当になにやってんの、気付いたなら直そうよ父さん…。

 あとPKのパーティーの人頑張って下さい!



   ***


「ふふふ…久しぶりだねー?」

「お、おう、そうだな。」

「私ねー?今ねー?すっごい気分良いんだよね!」

「良かったな、何か良い事でも?」

「いやぁ、家の可愛い弟が友達増やしてたり積極的にゲームしてたりしてくれて嬉しいんだ!」

「よ、良かったな。」

「と言う訳で、お姉さんとして恥ずかしい真似は出来ないのね?」

「結局何が言いたい訳?」

「うん、



    ちょっと手加減できないかなって。」



「「「「PKさん超逃げて!!!」」」」


「ふ、俺たちだって別に遊んでたわけじゃ無いんだぜ!?」

「日々あんたを倒すためにレベルを上げてきたんだ!!」


 遊んでんじゃん。


「俺が行く!魔法で援護してくれ!」

「任せろ!」


 大剣を持って突っ込んで来る、私はそんな彼に向かって鎌を振り抜こうとした。


「喰らえ!フラッシュ!」

「!?」


 光魔法の呪文のフラッシュで目眩まししてきた!しかし!


「首落とし!」

「あっぶな!!」


 鎌スキルの首落としで足止め、いっつも目の前で爆発とか起こしている私には無意味!スキルの聴覚強化でどの辺にいるのか位は手に取るようにわかる!状態異常の盲目になってるけど十五秒くらいで治るかな?


「ちょっとちょっと!その程度の小細工でどうこう出来ると思わないでね!」

「分かってるよ!ラージスラッシュ!」


 大剣スキルの最初のスキルだ。剣スキルのスラッシュを長くしただけのスキルではあるが、盲目状態の私はいつもの様に鎌で受けれない。だって痛いし。

 このゲーム、本当に自由度が高い。今のスラッシュだけでも多少補正がかかるけど袈裟切り切り上げ胴薙ぎと、様々な所から自分の自由に一直線に振り抜く事ができる。これはお母さんが他のゲームを見ていて「何で振り下ろす事しかさせないの?」と、思いついたものだ。

 だから盲目って嫌いなんだよね!藍くんの姿も見えないし!

 あ、うっすら見える様になってきた。


「おお、見える!これで勝つる!」

「させるか、フラッシュ!」

「刃車輪!」


 刃車輪は回って遠心力任せにスパーンするスキルだ。フラッシュの効果は光った一瞬だけ、それに合わせて光を見なければ効果は無くなる!

 刃車輪のちょうど後ろを向いた瞬間に光が来た、盲目回避成功!そのまま相手の足元狙って


「凪ぐ!!」

「ぐわっ!」

「心突!!」


 そしてそのまま相手の心臓に鎌を突き立てた。リアルを求めているので身体の構造上急所になる所も再現してある。ダメージも区切られていて、大まかには、頭と心臓と首へのダメージはシャレにならないし、男性キャラは股間とかいいダメージ源だし。

 でも、お父さんに極力やめてもらえる様に頼まれた。男の子って結構痛いらしいね。

 あ、今ので沈んだっぽい。はごたえないなぁ?

 残り五人も余裕だね!


[うわ、えげつないですね〜彼女は容赦という言葉を果たして知っているのでしょうか?]

[まあ、流石は死神と言う所ですね。足止めに首落としに来るって、流石は私の娘。]


「く、あいつの死は無駄にしない!二人で行くぞ!」

「応!!」


 今度は二人か〜、短剣と長剣だね。大剣と長剣ってなにが違うんだろうね?厚さかな?


「スタンスピア!」

「ツインスラッシュ!」


 バックして避けようね〜、そんで避けたら後衛の魔法と矢が飛んできた。矢は切り払えば良いんだけど魔法系はもうちょっと鎌のレベルを上げないと斬れないんだよね。魔法で相殺したほうが早いんだけどね!

 ちなみに私は火魔法と風魔法を持っています。


「よっ、ファイアボール!ウィンドボール!」


 矢を切り払い、魔法を相殺。タイミングばっちり!


「クソ!」

「このやろ!」


 突っ込んで来た短剣の方を首落としで一撃、長剣の方がそっちに気が向いた所を風魔法で地面に叩きつけて頭を足で固定して首落とし。みんな頭に血が上りすぎ、ゴリ押しが通用するのは小学生までだよね〜?


「く、くそぅ!やっぱりか!」

「だからあれほど無茶するなと……。」

「もうだめだ…お終いだ……!」


 そんなこと言わないでさ〜、もっともっと攻撃してくれても良いんだよ?見せ場が増えて藍くんが凄い凄いと褒めてくれるから!ほら、今だって藍くんがこっちを見て尊敬の眼差しを…


「すみません、あの、ギルギルさん、武器から出てるエフェクトって何ですか?」

「え、武器スキルだよ、知らなかったの?」

「し、知りませんでした、すみません。有難うございます。」

「良いよ良いよ、分からないことは聞いてくれても。それよりほら、君のお姉さんになんか言う事ないかい?」

「そうですね…姉さん本当に凄いです!」


「よっしゃあ!!漲ってきたああぁぁ!!」


[これ以上漲ってどうするのでしょうか?]

[そうですね…私達の知った事ではありませんし?]

勿論、勝ちました。



サブタイトルの修正しました

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