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1st 1-10 何か凄い人達

「ラ、ランク一位…?」


 す、凄い、と言うか、なんと言うか、何でそんな人と姉さんが知り合いなの?


「赤火はランク二位だったね。よくPvPして遊んだよ。」


 成る程、姉さんはランク二位だったのか。自慢出来る姉さんですね。


   ***


「はっ!今藍君が私を褒めてくれた気がする!」

「なに言ってんだお前?!」


   ***

「まあ、頑張りなよ。戦闘で困ったら何時でも相談してくれて構わないから。」

「あ、ありがとうございます!」


 友達だ!

 ゾンビ以外の友達だ!

 僕、今なら何でも出来る気がする!

 姉さんにも勝てそう!あ、今の無し、冗談です。


「ギルギル…臨時とは言えパーティーメンバーを置いてきぼりにするのはどうかと思うんだが、そこんとこ聞かせて欲しいなぁ?んん?」


 いきなり鎧の人が!ビックリした…。その後ろには修道服?を着た人もいる。


「ん?ああ、ごめんごめん、死神ちゃんから[早く行かないと首を跳ねて差し上げる]ってメールが来たから。ゲームとは言えそれは避けたくてさ…。」

「あ、姉が迷惑を……。」

「いーよいーよ、気にしないで。」

「ギー君酷いよ…私達ステータスじゃ今君に勝てるの居ないんだよ?せめて一言言ってよね?」

「ごめんって、アーナさん。」

「プンプンです!」

「……もういいわ。それよか、さっさと狩り行こうぜ。闘技大会に間に合わせたいからな。」

「私は攻撃は専門外ですよ~。」

「闘技大会、出るんですか……?」


 一応、知っておいた方が良いかな?戦うかも知れないし。


「ついでに紹介しちゃうよ。こっちのごつい鎧がジャック、βテストのランキングでは三位だったよ。こっちのシスターはクリスチャン、βテストのランキングは六位ね。それぞれのあだ名は、ジャックが[大罪]、クリスチャンが[聖母]だよね?」

「私にはもったいないですね~。」

「そんなこと言われてんのかよ!そうだったけど!」


 駄目だ、勝てる気しない…もっとレベル上げなきゃな……。

 ちょっと今からでも西の森でスライムテイムしてこよう。ざっと三十匹は欲しいなぁ。


「す、すみません……何か皆さんに勝てる気しないのでレベル上げに行って良いですか……?」

「ああ、良いよ、行っておいでよ。」

「頑張ってくださいね~。」


「ああ、ちょっと待て。」


「ジャ、ジャックさん?何でしょうか?」

「ちょっと一緒に遊ぼうぜ!PvPでな!」


‹ジャックからPvPの誘いが来ました。受けますか? Yes or No›


 え、ええええええぇぇぇぇぇ…………。

「何故でしょう……。」

「お前の敬語が気に入らん、勝ったら直せ。お前が勝ったら今日の稼ぎの半分をお前にやる。後は…好奇心か?アイツの弟がどんな奴か知りたいしな。」

「ふ、普通にお話しませんか?」

「なに、殺れば分かる事もある。殺らねば分からない事もある。」


 僕はギルギルさんに救いを求めた。


「…ジャックはね、PK何だよ。しかも初キルは僕なんだってさ。」


 何で自分殺したPKと一緒に行動してんですかあなた!危ないですよ!?


「いやはや、悪い奴じゃないんだけどね~。プレイスタイルがPKっていうだけで。」

「PK怖いPK怖いPK怖いPK怖いPK怖いPK怖いPK怖い!!」

「さっさとしてくんね?PvPでもレベルは上がるから遠慮すんなって。」

「そう言う問題じゃないですよ……。」


 しょうがない、適当に負けよう…そう思いながらYesをタッチした。

 すると、一瞬、目の前が歪み、次の瞬間には真っ白の空間に居た。


‹PvPを開始します。敗北条件はHP八分の一以下までの減少です。3 2 1 fight!!›


 早いって!

 ジャックさんは明らかに僕の初心者の杖とは違うレベルの剣を抜いた。対して僕も、いくつもの死線(?)を戦って来た初心者の杖を適当に構えた。

 初めての対人戦、どこまで動けるかな?


「殺るぜ!」

「ひ、ひううううぅぅぅ……。」


 ……無理かも。

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