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このエッセイはフィクションです  作者: 神楽ユリ子
第一章 二十九歳の諸々
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009.老化か否か

 三十歳を前にして、最近、二十歳前後の若い子がみんなおんなじ感じに見える。これが老化というものか。

 ここで「だってみんなおんなじようなメイクと格好してるんだもの!」と、よく聞く言い訳で開き直りたいところだが、若い子がみんなが似たような格好してるなんて、私が二十歳の頃だって同じだしな。

 その細かい見分けがつかない、となるとこれは、やはり老化の一種なのであろうか。

 しかし冷静に考えてみれば、私が二十歳前後の頃、おじさんおばさんをきちんと見分けられていたであろうか。いや、そんなことはなかった。近所のおじさんおばさんならばさすがに名前と顔は一致していたけども、それ以外の人たちなんて全部おじさんおばさん、ひとくくりだ。

 単純に自分がおじさんおばさんに近い年齢になり、なんとなくそっち側の顔立ちに親近感を覚えているだけで、若い子がみんな同じに見えるのは老化のせいでも、メイクや格好のせいでもなく、単純にあまり関わりのない世代の顔を記号化しているだけなのではなかろうか。

 要するに人間って、あんまり他人に興味がないんだな。関わりがない世代に対しては尚更。

 色々なことを記号化し、その記号から逸脱した部分が目につき、それが心地良ければ興味をもち、そうでなければ無視したり嫌悪したりする、延々とただそれだけの繰り返しのような気がする。

 だけど逸脱はすなわち個性であるのだから、それはそれで大切にするべきものなのだろう。

 しかし、たまに「運動会のかけっこで全員一緒にゴール、順位つけない」みたいな話しをよく聞くけど、あれってほんとなの? 都市伝説だと個人的には思ってるのだけども。

 個性を大事に、っていうわりに順位つけるのはどうたらこうたら、なんか日本てめんどくさい国だなぁ、と、いよいよ三十を前にして教育だとか体制に対して文句を言い始めている。

 これは老化かな。でも狂った社会への憂いな気がしないでもない。

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