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その13 クラウ視点
今日サクラとユーヤには、夕食時に会った。
二人はクーとルーにまとわりつかれていた。
成長が少々遅れ気味の双子は他の同年代に比べ小柄で、また彼ら自身が悪戯好きとなれば手癖の悪い子猿ぐらいにしか思っていなかったのだが………
まとわりつかれているサクラの表情に、少し変化が訪れていた。
常に張っていた警戒心が和らぎ、口元に小さく笑みが出来ている。
普段は気まぐれにフラッとやってきては、ヴィルにじゃれついたり書類を滅茶苦茶にしたり筆記用具を隠すならまだしも妙な魔法をかけて暫く使えなくしたりといったデスクワークの邪魔だけでなく、訓練場や鍛練室のあちこちにしかけられたトラップで何度使えずメニューが滞ったことか………
そこまで思い出して一気に気分が悪くなった。
いきなり空気が変わったことに気づいたサクラとユーヤは、特に追及することなく放置をしてくれた。
ありがたいことだ。
ひとつため息をついて溜飲を下げる。
今さら過ぎ去ったことを言うつもりはない。
あの子猿達も、もう少し(精神的に)成長すれば大人しくなるだろう。
まぁ今回のことで子猿から傍迷惑な人間に格上げはしたがな。
クラウさんは策士の腹黒さんにしようかと




