第四章 カプセル
次の日、ハルヤが大学に行くと、大学の校門前に、ショートヘアの女子大学生が立っていた。
「あんた、話があんだけど」
「何だ?」
ハルヤは、女子大学生に呼び止められ、一緒に門の中に入る。
「今日、講義が終わったら私とともに来てくれる?」
「どういうことだよ」
「いいから!」
今までと違う感じで、ショートヘアの女子大学生はハルヤに喋る。ハルヤは困惑しながら、その話に頷く。
大学の受講している講義を終わり、ハルヤは、教室の前に立っているショートヘアの女子大学生に呼び止められた。
「あんた、行くわよ」
「わかった」と頷き、ハルヤはその女子大学生について大学を出ていく。そのまま、大学からバスに乗り、最寄りの駅に行き、電車に乗って、どこぞの駅で降りる。
女子大学生は、どうやら昨日行ったセミナーのビルに行くようだ。ルートが、昨日行ったルートと同じだった。
「あんた、ここの地下に行くから」
「セミナーなら昨日行ったぞ」
「いいから!」
ショートヘアの女子大学生は、明らか昨日とは違う態度で入口付近にある階段の後ろに回り込む。そこに、下の階に行ける階段がある。
ハルヤは、わけがわからずずっとショートヘアの女子大学生のあとをついていく。すると、二人の目の前に、大きな、防火扉のようなものが現れた。
「行くわよ」
意を決したように、ショートヘアの女子大学生は扉を開ける。すると、その扉の中は、凄く広い真っ白な部屋だった。
真ん中に、二つ左右に並んだ、大きなガラス製のカプセルが置いてある。
「なんだよここ」
「これを壊すの」
ショートヘアの女子大学生は、緊張した面持ちで真ん中にある二つのガラス製のカプセルに近寄る。
「あんたも来なさい!」
そして、ハルヤに振り向いて叫ぶ。
バンッ!
急に、大きな音が響き渡り、左右のガラス製のカプセルの右側のカプセルの中に、ショートヘアの女子大学生が、前のめりに倒れていく。見ると、後ろ向きの彼女の背中の右側に、赤く丸い点が浮かび上がっていく。
「は!?」
ハルヤは驚き、走って女子大学生に近寄る。ショートヘアの女子大学生は、肩で息をしながら、うつぶせに倒れている。
「く……そ……」
「よく来てくれました!」
ハルヤは、背後から声が聞こえ振り返る。目の前に、あのセミナーにいた若い男が笑顔で立っていた。
右手には拳銃が握られている。
「なんだお前、どういうことだ!」
ハルヤは、困惑しながら尋ねている。すると、ハルヤの耳に、女の声が聞こえだした。
「あれがそうですか?」
若い男の背後に、ショートヘアの女子大学生が現れた。
ハルヤは後ろを振り返る。そこには同じ、ショートヘアの女子大学生が倒れている。再び顔を戻す。
「どういうことだ! お前ら双子なのか!?」
「お前には関係ない」
瞬間、バンッ!と大きな音が聞こえ、ハルヤは左右のカプセルの左側の方に倒れる。カプセルは勝手に開き、ショートヘアの女子大学生と同じ、カプセルに収納される。
「さあ、始めよう!」
若い男の声が聞こえ、突然カプセルが震えだす。ハルヤとショートヘアの女子大学生は、カプセルの中で意識を失った。




