第一章 しあわせですか?
「あなたはしあわせですか?」
「なんだよ急に!」
大学の昼休み、二人の男子大学生に、白いワンピースと麦わら帽子をしたショートヘアの女子大学生が尋ねている。二人の男子大学生は、ショートヘアの女子大学生に尋ねる。
「何々? 俺に尋ねてるの?」
「やめとけって……」
二人の男子大学生うち、右側にいるショートカットの男子大学生が、興味を示して対面にいるショートヘアの女子大学生に尋ねている。もう一人の左側にいるツーブロックの男子大学生は、右側のショートカットの男子大学生を止めようとする。
「なんだよハルヤ、俺を止めんなよ!」
「いややばいってヤマト。いかにもじゃん」
二人はごにょごにょと、その場で話し合いを始める。しかし、右側のショートカットの男子大学生は、左側にいるツーブロックの男子大学生を無視して、ショートヘアの女子大学生に話しかけた。
「いったい、俺たちになんか用でもあるの?」
「あなた、しあわせになりたいですか?」
ショートヘアの女子大学生は、さわやかな笑顔で右側のショートカットの男子大学生に尋ねる。右側のショートカットの男子大学生は頷く。
「うんうん! なりたいなりたい!」
「やめろって……」
左側のツーブロックの男子大学生は、不安そうにその様子を見つめる。
「……なら、この場所に来てください」
ショートヘアの女子大学生は、二人の男子大学生に、一枚の、A4用紙を渡してくる。そこには、簡易的な場所が描かれた地図と、住所が書かれた紙があった。
「わかった。必ず行くよ。その前に、君の番号教えて!」
右側のショートカットの男子大学生は、ショートヘアの女子大学生のスマホのアドレスを尋ねようとする。
「いいですよ」
ショートヘアの女子大学生はあっさり答え、ショートカットの男子大学生に番号を教える。それをショートカットの男子大学生は、自分のスマホに登録し、嬉しそうににやにやしながら話しだす。
「じゃあ、絶対行くから」
「はい。絶対来てください」
そのまま、ショートヘアの女子大学生は、二人の前から去っていく。ショートカットの男子大学生は、左側にいるツーブロックの男子大学生ににやりと笑う。
「な? 楽しくなりそうだろ?」
「お前バカだろ」
ツーブロックの男子大学生は、あきれ返っていた。




