表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/75

第三部・第三篇「共鳴の回廊」──記録と風景

到達地:鏡庭の奥、響きの交差層「共鳴の回廊」

天候:微震、反響音、声の粒子が空間を漂う

記録者:グラナータ

同行者:響きの舟の乗組員+芽吹いた響きたち+反射花の声


共鳴の回廊

この回廊は、声と声が響き合うための空間。

語られた声、語られなかった声、名を持つ声、名を失った声──

それらが交差し、震えとして共鳴する。

響きの柱:回廊に並ぶ音響柱。触れると、誰かの声が震えて響く。

交差の床:声の粒子が交差する床。歩くたびに、他者の記憶が微かに響く。

共鳴花:複数の声が重なって咲いた花。色も形も不定、響きによって変化する。

沈黙の窓:回廊の壁にある窓。外には何も見えないが、耳を澄ませると声が聴こえる。



儀礼歌《共鳴の回廊》

形式:五節+終章(交差の囁き)

歌い手:ヴィオーラ+兎子+フォス+ノクス+ダリア+反射花の声たち


第一節:響きの柱

柱に触れ

誰かの声が震える

それは

語られた記憶の残響


第二節:交差の床

歩くたびに

他者の声が響く

その震えは

わたしの中にもある


第三節:共鳴花

声と声が重なり

花が咲く

その色は

語られぬ祈りの形


第四節:沈黙の窓

窓の外に

何も見えない

でも

耳を澄ませば

声が聴こえる


第五節:交差の誓い

わたしたちは

響き合うことで

語りを始める

その震えが

次の章を呼ぶ


終章:交差の囁き(全員)

(囁き)

ふう…ふう…

声よ、響け

わたしの中で

あなたの中で

共鳴として




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ