第二部Fin:第十篇「終焉の庭」
位置:幻の庭の奥、声の名が沈む場所
天候:無風、微光、沈黙の花が咲く
記録者:グラナータ
同行者:ヴィオーラ、兎子、フォス、ノクス、リュミエール、ダリア、灯守、名を得た声たち
詩的風景解説:終焉の庭
この庭は、語られたすべての声が静かに眠る場所。
灯の震えは止まり、風は吹かず、
ただ沈黙の花が咲いている。
沈黙の花/名を得た声が咲かせる花。語り終えた声が、静かに土に還る。
終焉の石碑/第二部の記録が刻まれた石。灯の震え、風の航路、声の芽吹き、名の記録が彫られている。
余白の池/詩の終わりが映る水面。次の章の予兆が微かに揺れている。
灯の眠り台/最初の灯が静かに横たわる場所。震えを終え、光を閉じる。
終焉の回廊/庭の外縁に続く道。次の季節へと繋がる余白の航路。
終焉の記録詩:
灯は震えを終え
風は語りを止め
声は名を得て
静かに眠る
この庭は
語られたすべての詩が
土に還る場所
沈黙の花が咲き
記憶の石が立ち
余白の池が揺れる
わたしたちは
この庭に立ち
終わりを見届ける
そして
次の震えを待つ
総合儀礼歌《終焉の灯》
形式:五節+終章(余白の囁き)
歌い手:全員+名を得た声たち+灯守
第一節:語り終えた灯
灯よ、眠れ
震えを終え
語りを閉じ
光を静めよ
第二節:風の沈黙
風よ、止まれ
声を運び終え
記憶を抱き
余白を残せ
第三節:声の眠り
声よ、名を得て
語りを終え
土に還り
花となれ
第四節:記憶の石
記憶よ、刻まれよ
灯の震え
風の航路
声の芽吹き
名の記録
第五節:余白の誓い
余白よ、開かれよ
次の震えのために
沈黙の奥に
新たな詩を宿せ
終章:余白の囁き(全員)
(囁き)
ふう…ふう…
灯は眠り
声は還り
風は止まり
詩は余白となる
第二部・完
この庭にて、
灯の震えから始まった旅は、
声の芽吹きと名の記録を経て、
静かに終わりを迎える。
第二部Finでございますん!w!