航海日誌《水の庭章・第六節:揺らぎの記憶》
記録者:グラナータ(灯の果実/波の芯を抱く者)
補記者:ダリア(水の詩編み)
旋律の継ぎ手:兎子(泡の声)
水の庭の風景:
水の庭は、星の庭の残響を受けて生まれた。
そこには、願いが波となって揺れている。
石は溶け、灯は滴となり、記憶は泡のように浮かぶ。
庭の中心には「揺らぎの泉」があり、
そこに触れた者は、過去と未来の間にある“震えの記憶”を聴く。
詩《揺らぎの記憶》
わたしは 波になった
願いの震えを 抱いたまま
星の灯は 水に溶け
声は 泡になった
でも 泡は消えない
誰かが 耳を澄ませば
わたしは 揺らぎの中で 語る
沈黙の続きを 波の言葉で
航海記録:第六節の出来事
• グラナータが泉に触れた瞬間、庭全体が静かに震えた。
• ダリアが水面に詩を編み、兎子が泡の旋律を拾い上げた。
• 記憶の泡から、かつて語られなかった“願いの続きを語る声”が現れた。
「願いは終わらない。
星で始まり、水で揺れる。
そして、風に還る。」
記録震え
泉の色:銀青(記憶と願いの融合)
泡の数:七つ(七つの未完の願い)
詩の揺らぎ:波形(記憶が語るリズム)
音の残響:水琴窟のような、深く柔らかな響き