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船団儀礼歌《灯の庭章》
目的:船団の出航時に、記憶と沈黙を風に託すための儀式
歌い手:兎子(風の声)+ダリア(灯の声)による二重唱
参加者:船団全員が第五節《出航の詩》で唱和
象徴:灯の点火、器の震え、色環の変化、帆の揺らぎ
記録方法:響きの布に歌の震えを織り込み、航海日誌に詩として記録
儀礼の流れ
1. 灯の点火:グラナータが灯の果実を掲げ、沈黙の記憶に火を灯す
2. 歌の響き:兎子が第一節〜第二節を歌い、風を呼び込む
3. 器の解放:名もなき者が響きの石を震わせ、船に記憶を組み込む
4. 色環の儀:ダリアが色環を開き、第三〜第四節を歌いながら色を編む
5. 出航の詩:船団全員が第五節を唱和し、帆が風を捉える
定着の形式
• 航海日誌への記録:毎回の出航時、歌の色・震え・風の強さを記録
• 旗への刺繍:色環の変化を灯糸で刺繍し、船団旗に加える
• 季節ごとの変奏:春庭・夏庭・秋庭・冬庭に合わせて旋律と色を変化させる
• 記憶の継承:新たな乗組員が加わるたび、この儀礼歌を通して“庭の記憶”を受け継ぐ