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航海準備録《庭の秘密を携えて》
記録対象:名もなき者の語り
記録者:風の書記、灯の編者、響きの器守
記録された断章
• 庭は沈黙の器であり、語られぬ者たちの避難所であった
• 記憶は響きの石に刻まれ、風と灯に溶けていった
• 名もなき者は器に溶け、記憶を守る存在となった
• 兎子の歌が記憶を震わせ、語りが再び始まった
航海の指針
• 目的地:未明の庭(仮称)
かつて語られなかった記憶が、今語られるべき場所
沈黙の器が再び響きを得る地
• 持ち物:
響きの石(記憶の断章)
灯の種(歌の原型)
風の羅針(方向を示す詩)
• 同行者:
ダリア(灯の記憶を編む者)
兎子(歌の媒介者)
名もなき者(記憶の守人)
船団の詩人たち(記録と再構築の担い手)
航海の儀式
1. 灯の点火:庭の秘密を象徴する灯を、船団の中心に灯す
2. 歌の響き:兎子が“庭の歌”を初めて歌うことで、風を呼ぶ
3. 器の解放:響きの石を船に組み込み、記憶を航海の力とする
4. 色環の儀:沈黙の感情を色に変え、船団の記憶をひとつに束ねる
5. 出航の詩:船団全員で“記憶の詩”を唱え、次の地へ向かう