転生
チュンチュン…
俺は、心地のいい音とともに目を覚ます。
「ここは?」
と俺は目を覚まし起き上がった。
とりあえずいい周りを見渡す。そこは、緑輝く森の中だった。さぁぁぁと風が森の葉をかけていく音がする。
「は、え?なにここ、どうすんの。」
俺は、一瞬にして不安とパニックに陥る。俺は、転生早々顔は真っ青になっていた。
大した説明もなく、装備も金もないまま、樹海のような森の中に捨てられたように一人ぽつんと立っている。今まで科学の発展していた中で生きていた俺がどこかも知らない場所で、急に文明すらない自然の中に捨てられているこの状況だ。
本来、主人公なら喜んだり、やってやるぞとかいうべきなのだろうが、とても俺にそんな余裕はなかった。
このまま、遭難して餓死しないかとか、獣に襲われて死んでしまわないかなど、ネガティブな恐怖が襲い掛かっていた。そのストレスに耐え切れず俺はパニックになっていた。
その後俺は、落ち着くまで小一時間かかった。
~小一時間後~
やっと、落ち着きを取り戻した。このまま、パニクっていても仕方がないと思い。その近くの探索を始めた。
小さな祈りをささげるような場所だったのだろうか、ボロボロになって倒れた柱などが苔むしており、近くにちいさな像の様なものが立っていた。
だが、俺はそれどころじゃなかった。
「こんなところで、死にたくねぇ、せっかく転生したのに餓死なんてたまったもんじゃねぇ。」
と決死の表情で周りを探索し始めた。
そして、草をかき分け歩き続けていた。
すると、ガサゴソと音がした。その瞬間、目の前にプルンとした生き物のようなものがいた。スライムだ。
スライムと目が合った瞬間。
「うおぁ!」
俺は驚き、後ろに飛び上がった、それは人間のバカ力で済まされないぐらいだった。そして、落ちる。俺は、一瞬死を悟った。そして、受け身で落ちた。
だが、痛みがなかった。受け身を取ったからで済まされるような高さでなかったのは確実だったが、それどころではない。目の前のスライムをどうにかせねば。
武器もない俺は、「来るな!」といい、苦肉の策で近くに落ちていた意思を、スライムに向かって思いっきり投げた。
すると、その意思は弾丸のようなスピードで飛んでいき、ズガーン!という音とともに、液状のスライムがまるで針で風船を割ったようにぐちゃぐちゃにはじけ散った。
俺は、驚きとスライムを倒した安堵により、腰を抜かしていた。そして、いろんな感情が渦巻き気持ち悪くなった。喜ぶ余裕すらなかった。
そして、呼吸が整い、気持ちの整理が落ち付いたころ、
「だ、だれか助けてくれー」
という大きな声が聞こえてきた。
俺は、人の声!と心の中で喜び、その声の方に助けを求めて走っていった。
助けて―と叫んでいることを忘れて。
そして、その声がする近くにたどり着いた。
そこでは、馬車とおじいさんを盗賊のような男たちが囲んでいた。
おじいさんは、必死で馬車を守ろうと身構えている。
俺は、草木に限れてどうするかあわてていた。