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ビッチを卒業したアイツとボッチを卒業したオレ

作者: しろかえで

この作品は「なろうラジオ大賞6」応募作品です!(*^^)v

「うっせーなー!」って言葉を……

 まるで自分に言われたみたいに感じて……オレ、拳を握ってた。


 山野さんを突き飛ばし、蹴ろうとした男の前に、殆ど喚き声の怒号を上げて飛び出し、やみくもに腕を振り回したら、拳が男の顎に当たって男はガクン!と崩れた。


 ギョッ!としたが、そのまま山野さんの手を掴んで逃げ出した。


 どの位走り続けたのだろうか……オレ達は公園のベンチにゼイゼイと倒れ込んだ。


「山野さん、大丈夫?」


「……な訳、無いでしょ……」


「えっ?!」て振り向きかけた視線をオレは慌てて戻した。

 だって、山野さんの超ミニのスカートが乱れてて!!


「何、無視してんのよ!」


「き、急に振り向いたら、首つっちゃって……」


「はあああ??!! 死ぬんかい?!」

「いや、そうじゃなくて、“足つる”のと同じ感じの……」


「アンタねえ! 人と会話する時はキチンと目を見て話しなよ!」


「ん、んん、分かった」


 白く眩しい太ももの“根元”へ泳ぎそうになる視線を必死に抑えて山野さんの目を見る。


 大きく縁どられた瞳はきっとカラコンだし、学シャツの外されたボタンは()()()()()を垣間見せてるけど、艶ピンクの口元は、黙ってさえいれば可愛い。


「ったく!! 陰キャがなに余計な世話焼いてんだよ!」


「それって……仕返しされるんかな?」


「あーそれは無いね! これで仕返しなんかすりゃ、アイツ、恥の上塗りだもん! そんな事はしない!」


「あんな仕打ちされてもあの男の事、理解してんだね!」


「あったり前だよ! その為にカラダ合わせてたんだから!」


 その言葉にバカみたいにドギマギしてオレの視線はうっかりスカートへ……


「あっ!!」


「えっ?!」


「見たな!」


「な、何を??」


「男のムッツリなんて、こちとらお見通しなんだよ! タダ見は許さないからね!」


「カツアゲする気??」


「しねーよ!そんなモン! 責任とってもらうだけ!!」


「責任って??!!」


「アンタがさっき見せてくれた漢気を私にずっと見せてよね!」


「何で??!!」


「決まってんでしょ?! スカートの中を見せるんだから!!」


「いやいや!見ないから!!」


「アンタ男だろ?!」


「そ、そうだよ!」


「じゃあ!決まり! よろ~!」


 ってキラキラネイルで頭をクシャクシャやられて……なんだか、山野さんと付き合う事になってしまった。






「割れ鍋に綴じ蓋」でしょうか??( *´艸`)



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