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ᓚᘏᗢ 雨降りセンサー ᗢᘏᓗ

作者: 山目 広介

 家の中にいると、雨が降って来ても音が激しく大きくないと気付かないことがある。


 最近ウチの猫が物置の上やベランダで寝ている。

 放し飼いだからね。


 放し飼いは動物愛護法第7条3項違反らしいけど。

 一応努力義務なようだが。

 元はノラ猫だったのと、私がいない間に家族が勝手に外に出していたから気付いた時にはもう手遅れなほどに監禁しておくと暴れて非常に迷惑なために、仕方なく放置している。不妊手術はしてあるけど。

 調べてみると「動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」とある。口笛吹くと私の元へ来るから必要な措置はしてあると言えるのかな。言えるはずだ。


 まあ近所の人も目の前の行き止まりの道路にいるときに触っているみたいだし、大丈夫だろう。




 最近はよく雨が降ったりする。

 家の中にいると、そして読書したり動画見たりしていると全く気付かないよね。

 だがベランダや物置の上で寝ている猫にはすぐに気付くことなのだろう。


 だから雨が降って外で眠っていられない、と抗議にやってくるのだ。

 にゃーにゃーと。ときにはお尻を肉球で突いたり。チカンはやめてください。ちょっとびびります。


 というか、天気なんてどうしろというのだ。私は神様じゃないよ。

 まあ、科学的には氷結核を大量に撒き散らせば降らないだろうけども、そんなことできる金も伝手もないよ。

 

 じゃあ猫じゃらしみたいなもので遊ぶ?

 でもウチの猫ももう結構な年だし、すぐに飽きちゃうから最近は遊んでない。


 近頃では夜中の散歩が遊ぶに近いだろうか。

 南側のマンションの駐車場とかに歩いていって、猫がついて来るの待つ。ついてきたら移動。

 時間が少し経ったら帰る。猫がついて来ないなら口笛を吹いて呼ぶ。走ってきたら、玄関開けてエサを与えて。

 これで満足したら寝る。まだ物足りないなら玄関へ逆戻り。私はそう何度も付き合えないからそのまま玄関から外へ猫が出したら、そのまま戻るけど。

 酷い時はそれが繰り返される。玄関から出て階段の小窓から戻って私を起こす。


 日中は外へ行くとすぐには帰って来ない。物置の上や玄関の屋根、ベランダなど家の近くで寝ていたりする。

 そういう状況だから雨が降ると外で寝られないと文句を言いに来るのだろう。










 夜中、濡れた肉球でほっぺを触る。冷たい。

 そしてブルブル範囲攻撃。


「ひゃ」


 何事かと起きるとそこに濡れた猫が!?



 ホラーかな?

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