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悪役令嬢の異世界転生記  作者: haruko
第一章
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父からの報告/旦那様への報告 Sideリズ

 お父様に家庭教師を付けてもらうように頼んだ次の日の夜、もう寝ようとベッドに入った時自室の扉が開いた。


「フレイヤっ、家庭教師を見つけてきたぞっ!」

「ローズ伯爵家の三男のランス・ローズ・リルだ。ランスには魔法、護身術、座学を教えてもらう」


「護身術?」


 そんなこと頼んだっけ?


「あぁ。護衛騎士を付けているが、万が一ということもある。だから最低限身につけてもらおうと思ってな」


 あぁ、そういうことか。


 それにしても・・・


 急いで探してくれたにしても、いくら何でも早すぎない?昨日の今日だ。それに、どうやって相手に連絡を取ったのだろうか、手紙じゃ絶対に間に合わないと思うけど・・・。


「私の親戚なんだが学園を上位の成績で卒業し、今は王宮魔術師として働いているんだ」


 「そうなんですね」


「そこで頼んでみたところ了承を得た」

「来週から来れるそうだ」


「わ、分かりました」


「それと、マナーのレッスンは明日から開始する。教えるのはプリシラだ」


 そう言って父は部屋から出ていってしまった。

父の仕事の速さにはびっくりだが、私の気持ちをくんでくれて嬉しい。


「それにしてもランスって聞き覚えがある気が・・・」


「あっ!!」


 思いだした、学園の先生なのだ。攻略対象ではなかったが、結構登場してた気がする。


 この時点では教師ではなかったのか・・・・。 

 しかも座学に魔法に護衛術を教えれるって凄すぎない?それで伯爵家の三男って初めて知ったよ。


 そんなことを考えながらがら私は眠りについた。


***


 初めまして、私はメイドのリズと申します。

 

 私達使用人は最近疑問に思っていることがございます。

 それは・・・


    「お嬢様の様子がおかしい」


 ということです。以前までのお嬢様なら気にいらないことがあれば物をなげつけ、解雇し、使用任にお礼など絶対に言う方ではありませんでした。


 ところが最近のお嬢様は使用人の体調を気にしたり、毎日わざわざ食事係にお礼を言いに行ったりと以前ならしなかったことをなさっています。


 まだ四歳であるお嬢様にそこまで影響を与えたものは何なのか・・・

旦那様にご報告申し上げたところ、


「それは私も気になって聞いてみたんだが『自分が将来苦労する夢を見たから』だそうだ。だがそれだけでそこまで変わるのだろうかと私は思っている」


「それに、何より問題なのは・・・」


「最近フレイヤが全然私のこと相手にしてくれないっ!」

「寂しいっ!」

「でも親として娘の成長を素直に喜ぶべきだろうか、でも、うぅ~」

「リズ、どうしたらいいと思う?」


 そうだったそうだった、旦那様はお嬢様のことを溺愛しておられる。そして、お嬢様がお望みすろことは全て叶えてこられました。それ故、まだ幼いお嬢様が我が儘になってしまわれたのも当然といえば当然です。ですが、


「私は旦那様には感謝してもしきれない恩がございます。なので全カでお嬢様をお支えするつもりです。それに、お嬢様が変わろうとされるのであれば我々はその成長を見守り、サポートするべきなのではないかと思います」


「あぁ、・・・その通りだね」

「報告ありがとう戻っていいよ」


「では、失礼いたします」


 そう言って私は執務室を後にしたのであった

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