これからはじまる学院生活
「よし、じゃあ出発するか」
「はい!」
カイとシャールは、シャールが学院長をしている学院に出発していた。
「ここから、学院までは何分かかるんですか?」
「そうだな~軽く馬車で2日くらいかな」
「結構遠いんですね」
「まあ、気ままに行こうよ、気ままに」
シャールは何も知らない自分にいろんなことを教えてくれた。
森にいる、動物、生き物などどのような特徴があるのか、
植物を合成して、回復薬を作る方法など
そんなことを教えてもらってるうちに学院についた。
「ねえシャール、ここはどこですか?」
「どこって、私たちの学院だよ」
「どこが学院なんだよ!!」
そこは、学院のようにきれいで大きいところではなく、
小さい廃墟のようなところだった。
「最初はこんなところかもしれないけど
学院のランクを上げて、ここから大きくするよ」
「そんな事できるんですか?」
「できるよ、ランクが上がれば上がるほどいろいろできるからね」
「そうなんですか、じゃあ僕も頑張んなきゃですね」
「そうだね、でもその前に・・・」
「その前に?」
「ここを掃除しよっか!」
「あ、そうだった・・・」
そういうとすぐに掃除をはじめ、終わった頃には夕方になっていた。
「はぁあ、やっと終わったよ」
「おつかれ、カイ」
「もうあっという間に夕方なんですね」
「時間ってほんと早くすぎるよね
しょうがないけど授業は明日からだな」
「そうですね、今日は疲れましたし」
「今日は早く寝ろよ?本当に明日からやるんだから」
「わかりましたよ」
そして、一晩があけた。
「今日は、なにするんですか??」
「今日はね、君の属性の適性を見るよ」
「属性?炎とか氷ってことですか?」
「そういうこと、調べる前に軽く属性について教えるね」
属性っていうのは主に5つで分類される。
火、氷、土、風、雷だ。
普通の人はこの中の1つが適性となるんだが
たまに2つ適正持ちの人がいたり、することもある。
でも3つ、4つは見たことがないかな。
ちなみに私は、氷と風の適正持ちだよ。
「え、シャールって2つの適正持ってるのかよ」
「すごいでしょ?とりあえず、しらべてみよっか」
そういうと、日差しが差す外に移動した。
「属性を調べるには、光が必要でね
それじゃ、やっていくよ」
「お願いします」
「それじゃ、目をつぶって、手を合わせて祈りを捧げて」
カイは言う通りにし、祈りを捧げた。
「天空を統べる我が神よ、この者に属性を与え給え」
そう唱えると、カイの周りが光出し、それと同時にカイの意識が遠のいた。
「ここはどこだ」
目を開けると、地獄のような暑さで炎が燃え盛っていた。
「俺は、炎の適正ってことか・・・」
「ちがう」
「っ!」
景色が一気に真っ暗になり、前に一人の人間が立っていた。
「お前は・・・誰?」
「私はお前の奥深くの中にいる魂だ」
「何をしに・・・」
「お前は炎適正の人間ではない、忘れたのか?あの屈辱を
お前はあいつらを殺したくてたまらないはずだ」
「そうだ、俺はあいつらを殺したい」
「いいじゃないか、その調子だ。
お前は誰も優しくしてはならぬ、そして誰からも手を差し伸べることはない
目を覚ませ、お前の中に眠っているものを」
「何を言って・・・」
「ああ、もう時間か・・・
また会おう、お前は・・・」
「どういうことだ」
「救われない」
そうすると、また意識がなくなっていた。
「おーい、おーい」
「ん・・・?」
「やっと目が覚めたよ、儀式が終わったのにずっと倒れてたからびっくりしたよ」
「ずっと倒れて・・・」
「それでどうだった??最初に見えたものがその属性の適正なんだけど」
「え、ああ炎でしたよ」
「炎か、いいじゃないか!」
「はい、良かったです」
「大丈夫?元気なさそうだけど」
「いえ、大丈夫です!」
「そっか、じゃあ早速教えていくよ」
「はい、よろしくお願いします」
あれは何だったんだ。
俺の中に眠っているもの?あいつはなんなんだ?
俺が救われない?
もうわけがわからない。
俺はこれからどうなるんだ。
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