1話 いきなり突然、異世界
どうも。はじめまして。
こういうの初めてで、文とか滅茶苦茶だと思いますが、あたたかく見守っていただけると嬉しいです。
感想等、待ってます。
俺の名前は鳴瀬彼方。なんということのない普通の人生を送っていた。と言ってもまだ生まれて17年しか生きてない。
特に優れた才能があるわけでもなく、高校での成績も丁度真ん中あたりで良くも悪くも「普通」である。
なぜこんな自己紹介をしているかって…?そりゃ理由は簡単。今、目の前で「普通」ではない出来事が起きているからだ。そんなことが起きれば自然に自己紹介もしたくなるもの…分かるよね?分かってくれるよね?
「えっ…なにここ?」
ついに声に出してしまった。
急に目の前が明るくなったと思い、目を開けてみるとそこには見たこともないような景色が広がっていた。
地面は白いレンガのようなものが綺麗に並べられており、その周囲を囲うように沢山の気が並んでいる。そして、その中心にいる自分の後ろには大きな噴水がある。ここは公園なのだろうか。そんなことを考えつつ今の状況を整理してみることにした。
「…冷静に考えてみよう、うん。」
右手を顎の方にもってきて、まるでどこかの探偵のような格好をして噴水の周りを歩きまわる。
ついさっきまで家の近くにあるショッピングモールに家族と一緒にいたはずだ。どうしてこうなった?考えれば考えるほど分からなくなる。
ブツブツ呟きながら歩いていたせいか、何も無い地面で盛大にこけてしまった。
「っ!痛って〜」
頭を打ったときにあることを思い出した。ここに来る前にある店を訪れていたことを。なんで忘れてたんだろ?
「そういや、占いしてもらってたんだっけ?」
明るい雰囲気のあるショッピングモールに一際目立つ、真っ黒な、いかにも怪しいオーラを放った占いの出店を見つけそこに入ったことを思い出す。
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「いらっしゃい。あなたが来ることは分かってしましたよ」
入口の垂れ幕のようなものをめくり、中に入ると開口一番そう占い師の女性は言った。その女性はドラマや映画で見るようなThe 占い師の格好をしてして、暗くてよく見えないが薄紫色のように見えた。
「そうなんですか…凄いですね。」
絶対嘘だと思っていた俺は無意識のうちに棒読みになっていたらしく…
「あらあら、信用されていないみたいですね。まぁ、いいでしょう。これから証明すればいいんですから。」
占い師はそう言い、椅子に腰掛けるよう手で合図をしてきた。そこには丸い机に赤い布が引かれており、その上に水晶玉が置かれていた。そして、自分は占い師の正面になるように椅子にかけた。
「では、まずあなたの名前を聞いても?」
「僕は、成瀬彼方と言います。」
「生年月日や血液型、教えてもらえるかしら?」
「平成× × 年△月△△日です。」
………
こうして普通の占いが始まった。
なんだ、別に普通じゃないか!と思い、入るまで警戒していたことが嘘のように感じられた。色々助言など受けているとついに最後の質問となった。
「それではこれが最後の質問ね。彼方さんは、この地球とは別に生き物が住む星があると思いますか?」
なんか最後にすげー質問が来たな。まるで今までの質問はこれのためにようにされたのような…?そんなことを考えながら質問に答えることにした。
「あると思いたいですね。僕はラノベとかの異世界転生の話が好きなので、まぁ、自分もラノベの主人公のようにチートで異世界の勇者になりたいなぁ、なんて思ったこともあるので、はい、あると思います。」
自分で言っておきながら、後々超恥ずかしくなってきた。多分鏡とか見たら顔真っ赤だろうな…
「ふふっ。では、体験してみますか?」
占い師は不敵な笑みを浮かべ、そんな質問をしてきた。絶対ヤバいやつじゃん!とか思っちゃった。適当に答えとくか。
「それはいいですね!是非!」
「では、ごゆっくり…死なないようにお気をつけください。
」
占い師がそういった途端に机の上に置いてあった水晶玉が光だし、まるで太陽を直接見ているような感覚が訪れ、次の瞬間には、目の前に自然が広がっていた。
「えっ…なにここ?」
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「あー、絶対あれだ。間違いない。」
そう確信したのはいいものの、特にできることは無く、余計に不安要素が増えるだけの結果になっしまった。
「これからどうしよ…」
そんなことを考えていると地面に不自然に影ができた。不思議に思い、空を見上げると何かが飛んでいるのがわかった。
「なんか飛んでる!?わんちゃん死ぬ?」
「いや、殺しはしないよ。ただ、話を聞きたいだけさ。」
その謎の影の正体はおとぎ話に出てくるペガサスで、そのペガサスにまたがった騎士のような格好をした人物であることをすぐ理解できた。
「ということで一緒に来てもらおうか?」
ヘルムで見えないが笑顔なんだろうな…こっちは笑えないよ